大久保選手の急きょ参加で日本代表チームはどう戦うか

アゴラ編集部

うかうかしている間に、もう6月の声が聞こえてきて、すっかりサッカーW杯が近づいてきました。昨日5月12日には、日本代表が選ばれ、ちょっとした「サプライズ」として、ザッケローニ体制で長く代表に呼ばれていなかった川崎フロンターレの大久保嘉人選手をFWとして選出。これがネット上でもあれこれと話題になっています。


どうして大久保選手が代表になって取り沙汰されているか、と言えば、やはりその性格でしょう。サッカーファンの間には、おそらく若い頃のヤンチャぶり、お騒がせ男ぶりが強く印象に残っていて、それが意外な感じを抱かせているのかもしれません。また、代表としての戦績もパッとせず、ライバルだった岡崎慎司選手がエースFWの位置を不動のものとしているのと対照的です。

しかし、大久保選手は、昨年、33試合に出場して26ゴールを挙げてJ1の得点王となり、また今季もすでに6得点(5月10日まで)を挙げ、攻撃力を好調に維持し続けしています。先日5月10日には、所属するF川崎と鹿島アントラーズの試合をザッケローニ監督が視察。この試合で2得点と大暴れし、W杯という短期決戦で調子のいいFWを使いたい監督に強烈にアピールしたものと考えられます。

ただ、大久保選手をFWで使うにあたってはリスクもあります。代表常連組との相性も不安ですし、そのキレやすい性格は影を潜めたとは言え、色つきカードを連発したりしてチームの足を引っ張る地雷になるかもしれません。表題のブログでは、大久保選手批判を否定しつつ、ポジショニングについて危惧を抱いているようです。使い方次第では破壊力を発揮するかもしれないんだが、中途半端なフォーメーションではほかの選手の良さも引き出せず、虻蜂取らずになるでしょう。

ただ、今の代表は良くも悪くも「優等生」ぞろいで、大久保選手のような破天荒なタイプがいません。W杯という舞台で、それがどう影響するか未知数の部分もあります。いずれにせよ、ボランチのMF、細貝萌選手を代表から落とし、大久保選手で攻撃的布陣という選択をしたザッケローニ監督。この判断、吉と出ることを祈ります。

Open ブログ
大久保がW杯代表の FW


Quartz、「テレビの未来」をテーマにした新サイト「Glass」をリリース
メディアの輪郭
このサイト、まず最初に「Obsessed with the future of TV(テレビの未来に夢中)」というキャッチフレーズが出てきます。Twitterっぽく、いろいろなつぶやきが並んでいる。ご近所とWi-Fiを共有してホットスポットにする、というニュースもあれば、本体である「Quartz」の記事を紹介しているものもあります。米国人にとってのテレビは、日本とはまた少し違ったカタチで進化し続けているようです。

Pregnant Women at Higher Risk for Serious Car Accidents, Study Says
livescience
カナダでの調査によれば、妊婦は重大で深刻な自動車事故に遭うリスクが高いようです。運転中のつわり、倦怠感、不眠による注意不足など、妊婦が運転することほど危険なことはないんだが、妊娠中のストレスから気晴らしにドライブしたがる人は少なくない、とのこと。スピードの出し過ぎに注意したり、ちょっとだけ慎重に運転するだけで、こうしたリスクは回避される、とも書いています。

The Global Police Force That Isn’t
The Atlantic
国際的な犯罪捜査や犯人逮捕などの連携のため、世界190カ国が加盟している「国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization、ICPO)」という組織があります。別名、テレタイプの宛先略号から「インターポール(Interpol)とも呼ばれるんだが、こちらのほうが人口に膾炙しているんじゃないでしょうか。本部はフランスのリヨンにあり、国際犯罪の捜査や取り締まりを行っています。このインターポール、サイバー犯罪への取り組みが遅れていたらしい。そこで日本から警察庁の中谷昇氏が中心になって、2013年、シンガポールにサイバー犯罪専門部局を作ったそうです。中谷氏は、2007年に警察庁からインターポールの情報システム技術局長へ出向し、そのままスライドして同部局のトップになった、というわけ。ただ、インターポールという組織自体、各国の供託金で運営され、予算も1億ドル程度で自前のスタッフは数百人程度しかいません。実際の犯罪捜査や検挙は、加盟各国の警察が行うので、これだけの予算や人員でもなんとかやってるらしい。この記事では、国際刑事警察機構の役割について、テロ犯罪などの捜査にも積極的に関与すべき、と書いています。

Russia introduces separate ministry for North Caucasus affairs
RT
ロシア連邦の一部である、北カフカスはチェチェンやグルジアにも近く、経済的に不安定要素があるため、火薬庫にならないようにロシアでも重要な地域の一つになっています。ウクライナ問題で揺れ動いている今、カフカス地域で揉め事が起きると二面紛争を抱えかねません。この5月7日、ロシアのプーチン大統領はロシア連邦内の行政制度である内務省所管を廃止し、大統領の権限が直接、及ぶように改めたらしい。文民政治家としてプーチン政権に参画しているセルゲイ・イワノフ氏を、この新制度を統括する責任者として任命したそうです。この記事では、北カフカス連邦区の失業率がやや改善され、鉱工業生産も増えている、と書いています。


アゴラ編集部:石田 雅彦