さぞ、“悔しい”であろうと思う。
タックルを組んでいたはずの相手に、実は「遊ばれていた」のだから。
涙がこぼれるのも分かる気がする。
これはもう、えん罪事件の無実化で名を売っていた佐藤弁護士にとっては、到底、受け入れられない屈辱だろうと、思う。
だから、片山容疑者に「精神鑑定を!」というのも、わからなくはない。
けれど、なんだかそれって、ご自身に対して「遊ばれたこと」の答え探しのように映ってしまいます。
メンツ…?なんて言葉は似合わないと思いますけども、片山容疑者。かなり、正常でしょう。
異常とは思えない。
達成欲が違った方向に働いてしまったのが動機で、どうしてそういう方向になったのかは精神鑑定というよりも、前科がありながら疑いもせず、諭しもせず1000万という保釈金を用意し、「それでも、あなたを受け入れる」という言がこぼれる家庭事情の方にこそ、「遊ばれた」その答えがあるのではないかと思います。
要するに、こういうことは佐藤弁護士にとって、「想定外」だったのですよ。
もし、なぜこういう「想定外」を予測しなかったかと云えば、「刑事弁護人は悪魔を弁護する覚悟がないとできない」と、ご自身がおっしゃっているように、前科者でも黒でも白にするのが弁護士という職業観が、佐藤弁護士の達成感に直結していたために想定できなかった、からではないでしょうか。
一度、握手をして「お別れ」をされた相手でしょう?
理不尽な蹴飛ばし方をされた心の傷は窺えますが、追いかけない方が…。
彼の遊び癖が頭をもたげて、また餌食になってしまいそうに思います。
片山容疑者への精神鑑定なんかより、なんだか佐藤弁護士にメンタルケアを付けてあげて下さい…と思ってしまいました。
絶対、成功するって、自信があったのですものね…。
…でも、前科があるのに、それでも「白にできる」と思えたのは、すごい自信だ。 (@_@;)
改めて、予断と過信は墓穴の元…という格言の重みを認識した。
「本人が自分が犯人だと言った後に、10時間近く話を聞いている。非常に知的で、嘘をつき通してきたことからも、頭の回転が非常に速い人というのは間違いない」
佐藤弁護士「宗教裁判で悪魔として裁かれる人を弁護することが語源ではないかと思っている。刑事弁護人の生き方を表す言葉で、刑事弁護人は悪魔を弁護する覚悟がないとできない。これから私が本物かどうか試される」
「保釈されなければ、無実の主張を続けていたと思いますよ。決定的な証拠のない事件ですから、無罪判決まで至ったかもしれない」
佐藤弁護士「(片山被告の)主治医の証人尋問が留保になっています。(被告の)精神的なことが関係ないわけじゃないと思います。(被告の)精神鑑定は当然なのではないでしょうか。検討していただきたいと思います」
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