泥まみれ「STAP細胞」騒動が新たなフェーズへ

アゴラ編集部

すっかり話題性が乏しくなってメディアでも取り上げられなくなっているのが「STAP細胞」騒動です。渦中の小保方晴子氏が表舞台に姿を表さないので、ワイドショーネタにもならない、といったところでしょうか。昨日、小保方氏が『nature』で発表した二つの論文のうち、軽めのほうを取り下げる、と報じられ、重いほう、主論文のほうはどうなるのか、少し注目を集めました。


ところが今日になって、同氏が主論文の取り下げにも同意した、ということになり、それに対しても代理人の弁護士が「これは本人の本意ではない」と、またまた混乱に輪をかけるようなコメントを出したわけです。理研の調査については、ネット上でもいろいろ批判があり、小保方氏の「捏造」疑惑とはまったく別の問題になりつつあります。アゴラでも北村隆司氏が三回に分けて理研批判の論考をアップしています。

さらに「STAP細胞は本当にあるのか」という疑問が解けずに残ってるんだが、理研は来年の4月ごろまで検証実験をして真偽を明らかにする、と言っています。先日、理研の改革委員会が「小保方氏も再現実験に参加させるよう提言した」と報じられ、なにやらバーター取引めいた匂いも漂ってきます。これ以上お互い泥まみれになるのは止めよう、というわけです。

理研の「捏造」断定に対して小保方側は徹底抗戦の構えを崩しておらず、法廷に持ち込まれれば、勝っても負けても双方かなりの手負い状態になるのは必至でしょう。理研としては、一刻も早く事態を沈静化させ、自身に対する批判の矛先をかわしたいと考えているはずです。小保方氏の代理人が論文取り下げには「かなり強い圧力があった」ようなことを言っていたらしいんだが、水面下で巨大研究機関とスター研究者らが自身の存亡をかけて蠢いているんでしょう。

いずれにせよ「STAP細胞」騒動は、『nature』への掲載論文の取り下げで新たなフェーズに入ったようです。これにより、今後ほかの研究者が「STAP細胞」を実現し、論文を出して特許申請してしまえば、すべての成果と利益、利権は理研の手から離れてしまいます。理研とすれば、リスクばかり大きく限りなくゼロに近いリターンをあきらめ、当面の自己保身へ邁進することに決めたんでしょう。

やぶにらみトーク
小保方氏、主論文撤回同意、さらに研究を進めて名誉挽回に立ち向ってほしい。


ゲーム実況が捗る!?「OS X 10.10 Yosemite」からLightningケーブル経由で「iOS 8」画面を録画可能に
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なぜか、DeNAが遺伝子検査サービスに進出、という話です。東京・白金にある東京大学医科学研究所と一緒にやるらしい。ここは「東京湾ゲノムベイ構想」を提唱した新井賢一氏が所長だったころからトランスレーショナルリサーチに力を入れてきたわけで、研究開発と臨床の現場を結びつけようとしてきたようです。DeNAとのタッグもその一環なんでしょうか。


アゴラ編集部:石田 雅彦