厳格な子育ては子どもを薬物へ追いやる?

アゴラ編集部

子育ての方法に悩む親は、どこの国や地域にもたくさんいるようです。これで大丈夫、という解法がない問題なので各個それぞれで試行錯誤するしかありません。しかし、やり直しがきかないのも子育て。間違った、と反省しても、いったい何がおかしかったのか自問自答する毎日のご両親も多いんじゃないでしょうか。


表題の記事、ヨーロッパの研究者の調査によれば、厳格な親に育てられた若者たちは薬物に逃避しやすいようです。オランダのマリファナ(大麻)合法化は有名なんだが、オランダ国民に限る、として国外旅行者の使用を制限し始めました。当方、イタリアのローマ、テベレ川でスケッチしようとある橋のたもとへ降りていったら注射器やらコナものが入っていたと思われる小ビニール袋が大量に散乱していてビビったことがある。英国やデンマークの薬物汚染は、すでに大きな社会問題化しています。

日本でも芸能界の薬物汚染が報道されては消えています。警察署の前の掲示板には「ダメ、絶対!」とポスターが貼られていても、依然としてなくならないのが薬物がらみの犯罪。ところが、国会あたりでは「マリファナくらいは合法化してもいいんじゃないか」という意見が大手を振って歩き始めていたりして驚きます。

日本人の子育ても映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の昭和の時代じゃあるまいし、頭をぼかすか殴って育てる親も少なくなりました。学校の教師も体罰批判を怖れて腫れ物でも触るようにしか児童に接することができない。ヨーロッパの調査が正しければ、こんな柔で甘い子育てなら若者たちは薬物依存にならない、と言えるんだが、現実逃避、という意味で言えば今の日本、若者には辛い社会であることは確かです。

Counsel&Heal
Authoritative Parenting Increases Teen Drug Use


How El Nino will change the world’s weather in 2014
the guardian
今年の「エルニーニョ」はどんな影響を与えるだろうか、という記事です。インドは干ばつ、オーストラリアも小雨、南米の漁業は壊滅的、と悲観的なことが書いてある。海水温が上昇するため、珊瑚礁がダメージを受けるかもしれないし、乾燥した気候により北米大陸で大規模な山火事が起きるかもしれない。「エルニーニョ」により、食糧危機に直結する気候変動が起きる可能性があるようです。 ※「El Nino」の「n」は「チルダ」。

世界的な視聴率低下に苦しむF1
ESPN F1
確かに見なくなってるかもな、F1です。それにしても、この記事によれば、南米やイタリアといったモータースポーツ大好きな地域でも数十%ダウンと惨憺たるありさまらしい。さらに、フランスや中国でも視聴率は低空飛行。フジテレビが地上波から撤退し、ほとんど話題にも上がらなくなった日本とは違い、フェラーリやトップレーサーたちが活躍している地域でこの状態。観戦スポーツの多様化もあるんでしょう。ただ、F1自体にかつてのセナvsプロストなどのような「ドラマ性」がなくなり、レースもつまらなくなってるのは明らかでしょう。

うるる酢 沢尻エリカ 衣装 ドレス ワンピース メアリー・カトランズ
ドラマ衣装ファッションブランド2014
養命酒と沢尻エリカのコラボ、というのが「斬新」なCMです。お酢の効用、というのは昔から言われていました。口腔内の雑菌繁殖を抑えたり、内臓の働きを活発化したり、食欲増進したり。食が細る暑い季節、酸っぱい食べ物が合います。「冷やし中華、始めました」というわけです。しかし、エリカさま、イメージチェンジに大成功のようですな。

New fossil find pinpoints the origin of jaws in vertebrates
PHYS.ORG
カンブリア紀、といえばバージェス頁岩です。約5億4200万年前からの1000万年くらいのこの時期は「カンブリア爆発」と呼ばれるくらい、三葉虫や脊索動物、腕即類、貝類など多種多様な生物が登場し、生物形態のテストパターン、見本市とも呼ばれています。我々のような現生生物の基本機能もこのころにできあがったらしい。表題記事によれば、口を閉じたり、食べ物を吸い込んだり、咀嚼したりする「顎」の機能が獲得されたのもこのころ。これは「鰓弓(さいきゅう)」という「咽頭弓(pharyngeal arch)」といい、我々の胎児も一時、現れてやがて消えていきます。ほ乳類では音声を受ける耳骨に残っていることもあるようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦