Twitterの多機能化は何が目的か

アゴラ編集部

ツイートの「押し売り」と批判されているのが、Twitterが新たに加えた機能です。これ、フォローしてる人以外のつぶやきを「リコメンド」して表示する、というもの。Twitterでは「不純物表示」という表現をしています。これに先駆け、Twitterは、特定のフォロー相手のツイートを非表示にするミュート機能を実装。しかし「不純物」を「お勧め」というのは、まさに余計なお世話です。


Twitterは先日も「お気に入り」したツイートを出し、恥ずかしいつぶやきを「気に入って」しまったことが自分のタイムラインに出て顔を赤らめて困るユーザーが続出したんだが、この新サービスも早速あちこちから批判されています。「不純物表示」をオフにできるものの、ウザいことおびただしい。設定を放置すると勝手に「不純物」が出てくるわけです。

2013年11月に上場したTwitterの株価は、けっこう激しく上下動を繰り返しています。ユーザー数は頭打ちか、という疑念が投資家の間に消えない。ただユーザー数ばかり伸ばしても仕方ありません。機能をどんどん複雑化させ、ついてくることのできない低リテラシーユーザーから小銭をかすめ取りつつ、なんとか収益の上がるビジネスモデルにしたいTwitterの動機が丸見えです。

QUARTZ
Twitter now officially says your timeline is more than just tweets from people you follow


A Tale of Two Chinese Muslim Minorities
THE DIPLOMAT
中国のイスラム系民族には、主に二つある、という記事です。新疆ウイグル自治区のウイグル族、そして中国最大のムスリム集団と言われる回族(フェイ族、Hui)。この回族は、漢族の中に点在し、漢語を話す民族です。イスラム教のことを漢字文化圏では「回教」と呼んできたんだが、その「回」からとられた言葉です。ウイグル族が自分たちの風俗習慣や血統についてこだわりをもっているのに比べ、回族のほうはそうではない。中国政府は、この二つのイスラム集団を懐柔し、あるいは弾圧しつつ、微妙な政策をとってコントロールしてきたそうです。

美少女フィギュアでタコを釣る!? 謎の「フィギュア釣り師」に取材してみた
Social News Network
ブログをみるとわかるんだが、この釣り人さん、実は「怪魚釣り師」なんですね。フィギュア釣りがメインじゃないようです。この記事で紹介されているタコも「怪魚」の一種というわけでしょう。しかし、フィギュアでナマズを釣る、というのは、なんともシュールです。

小塚拓矢氏のブログより。

8 Factors That Are Lowerring the Price of Buying Sex
AlterNet
買春の価格破壊が起きている、という記事です。その理由を8つ挙げているんだが、まず世界的に売春婦が流動化し、数自体が増加傾向にあること。また、彼女たちの外観が多様化し、買春する側のニーズに合わず、ダンピングされていることもある。さらに、教育を受けるチャンスがなかった女性が増えている点。その他、売春ビジネスの経験不足、出会い系などネット利用による低コスト化、誰でも参入できる、競合との低価格競争、セックスに対する社会意識の変化、といったことが理由のようです。

Personal, public costs of scientific misconduct calculated
NEWSBEAT
副作用を隠していた医薬外資の犯罪や治験論文捏造問題、科研費の不正流用など、科学領域の事件がメディアをにぎわせ続けています。この記事では、こうした不正による公的コストが出された、と書いている。米国の事例なんだが、論文が撤回される際の研究者のキャリアへの影響やその研究に出された研究補助金の損失などを推計しているらしい。いわゆる「STAP細胞」騒動にしても、理化学研究所という世界的研究機関の権威が失墜し、国際的にも評価されてきた研究者に自殺者が出るなど、その損失は計り知れません。


アゴラ編集部:石田 雅彦