20代には「お金」はなくても、「時間」という豊富な資源がある --- 内藤 忍

アゴラ

沖縄で20代の若者向けにお金の話をしてきました。藤野公子さんが現地で主宰している勉強会に、国際色溢れる30名以上の人たちに集まってもらいました。

この会は今までにも、ライフネット生命の出口会長、作家のジョン・キムさん、ライターの上阪徹さんといった錚々たるゲストが講演をしている会。今回、上阪さんのご指名で登壇しました。


20代から始めるお金との付き合い方ということで、2時間お話して、その後質疑応答と続きました。そもそもお金とは何なのかということから始めて、具体的な資産運用の方法まで、一気に説明しました。こんな感じです。

お金自体は人生の目的では無く、夢・目標を実現するために「ツール」
人生のビジョンとミッションを設定し、そのために必要なお金を「いつまでにいくら」と数値化する
お金の方程式
ビジネススキル、ライフスキル、インベストメントスキルの3つを鍛える
収入アップには時給を上げること
希少性と掛け算で自分の価値を高める
大きな支出を抑え、無駄な節約はしない
円安で日本人は貧乏になる
円安・円高、予想できないなら外貨半分が合理的
投資は早く始める
現状認識→目標設定→戦略策定、のプロセスで進める
現状認識は資産を6つに分類する
銘柄選択・投資タイミングよりアセットアロケーション
長期・分散・インデックス・低コスト・積立がキーワード
アクティブ運用で勝てるのは半分以下
積立でまず1000万円作る
・・・

学生や入社間もない20代前半の参加者が多く、金融資産はほとんどない、あるいは奨学金をこれから返済しなければならないといった人もいました。金融資産を潤沢に持っている訳ではありません。しかし、彼らには「時間」という豊富な資源があります。これを早く活用しない手はありません。

20歳として60歳まで40年。グローバル分散投資を40年間コツコツと続けていったらどうなるでしょうか。定期預金で円の元本を守り続ける方法より、良い結果が待っているはずです。

せっかく持っている「時間」という資源を有効に使って、夢や目標をかなえて欲しいと思いました。

それにしても向上心に溢れ、子どものように素直で純粋な若者たちと、彼らを自分の子供のように、就職活動まで全力で支える藤野さん。素晴らしい活動だと思いました。沖縄の人たちの心の優しさに触れることができ、とても豊かで温かい気持ちになりました。一生懸命にやる姿というのは、美しく、人の心を動かすものです。

次回会う時に、今回の参加者の資産運用がどうな風に変わっているか?今から楽しみです!

上阪さん、素敵なご縁をありがとうございました。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年9月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。