少し前にはじめた自社のオンラインメディア、「ライフネットジャーナルオンライン」にて、著名なファイナンシャルプランナーである花輪陽子さんと対談しました。
興味深かったのは、「経済的な不安が理由で結婚できないと考えている若い人が多い」ということに対する、花輪さんの持論。色々な方の家計相談を受けていて感じるのは、「お金がなくても、ないなりに何とかなる」というご意見。
花輪:私に相談をされる若いお母さんにお話を聞くと、実は、あまり何も考えずに出産しているんですよ。逆に言うと、それでも何とかなっているんですね。月収20万円くらいの片働きで、子どもが3~4人いらっしゃる方がいます。でも何とかなっています。
岩瀬:「何とかなる」のはどうして?花輪:お金がなければないなりに、うまくやりくりできるからです。お金というのはあればあるだけ使ってしまいます。子どもの教育費が上がったと言われますけど、昔に比べて選択肢が増えているというだけです。
都心には、0歳から幼児教育を始めるサービスもありますが、これはお金持ち向けのサービスです。一方で、お金のかからない公共サービスもあるので、そういったものを自分で探せば支出を減らせます。気をつけていただきたいのは、他の家庭を見て焦らないことです。やはり人から話を聞いて、「うちもそうしなきゃ」と不安に駆られてしまうことはあると思います。
情報が多い分、流されてしまっているところもある、ということでしょうか。
また、対談の後半では、「お小遣い制と別会計性、どちらがベター?」という質問に対して、次のようなご意見を頂きました。
花輪:「貯める」という視点で言うと、小遣い制ですね。お金の管理が上手なほうに任せると、貯まりやすいでしょうね。(中略)ハピネスを最大化するなら別会計制がいいと思いますがで、これをやると今度はお金が貯まりにくい(笑)。だからどの方法でやるにしても、ガチガチに縛るのではなくて、それぞれのいいところをミックスさせながらちょっと変形させるといいと思います。
小遣い制と別会計のミックスくらいが、夫婦仲と貯蓄増のためにバランスがいい、とのことです(笑)。
これからも、このサイトで皆さんに参考になる情報を取り上げていきたいと思いますので、宜しくお願いします!
編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2014年9月29日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。