ホンダの7人乗りビジネス用ジェット機「Honda Jet」や三菱の「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」など、国産の航空機開発が活発です。10月18日には「MRJ」の飛行試験用機材が完成し、愛知県の同社工場でお披露目しました。
米国フロリダの航空ショーで「Honda Jet」のデモツアーを開始した、というホンダのリリースによると、同機は2015年第一四半期に米国の飛行認定を取得できるらしい。「Honda Jet」は、すでに企業や個人などから100機を超える注文があるようです。
また、ホンダと米国ゼネラル・エレクトリック社(GE)との合弁会社GE Honda エアロエンジンズ(GE Honda)は「Honda Jet」にも搭載されている航空機用ターボファンエンジン「HF120」を供給する体制を整備、そのアフターサービスなどについて発表しました。さらに、この「HF120」を米国シエラインダストリーズ社と共同でセスナ社のビジネスジェットの中古機へ換装するサービスも用意。ビジネスの幅を広げようとしています。
ホンダはビジネス用ジェットの販売だけでなく、エンジンも本格的に販売するようです。航空産業への参入は、本田宗一郎氏の「悲願」だった、とも言われています。「Honda Jet」は、ホンダの遺伝子が結実させた創業者の遺産なのかもしれません。ただ、こうしたビジネスジェットは、顧客の嗜好が強く、景気の浮沈に影響される市場でもある。
技術力をテコにして航空産業へ殴り込みをかけようとしているホンダと三菱なんだが、世界には競合も多く、リージョナルジェットと呼ばれるビジネス用小型機分野ではフォッカーやボンバルディア、エアバス、セスナ、ボーイング、ガルフストリーム・エアロスペースなどなど、ライバルがひしめき合っています。日本の航空機ビジネス、さて今後うまく浮揚し、上昇することができるでしょうか。
顧客向けのデモツアーに使われたHondaJet(写真提供:ホンダ)。
Aviation Wire
ホンダジェット用エンジン、セスナ中古機に換装
タイ人観光客の流れに変化
shiragon714のブログ
2012年に26万人、2013年に47万人だったタイからの日本訪問者が、今年2014年4月には一カ月だけで20万人になった、という記事を紹介しているブログです。この背景には、4月のタイは、日本のゴールデンウィークやお盆のように連休しやすく、また経済的に海外旅行を楽しむ人が増え、さらに円安、という事情もあるんだが、日本へのビザ免除も大きいようです。当方の香港人の友人が北海道で初めて雪を見たように、四季の変化が少ない東南アジアから季節感のある日本への旅が魅力的になっているは事実。同じ「おもてなし」の国同士、刺激し合って世界中から観光客を呼び込めばいいと思います。
Once Upon a Time review – Marina Warner’s scholarly history of the fairytale
the guardian
英国ブッカー賞も授賞した文筆家マリナ・ワーナーについて書いている記事です。「おとぎ話の構造」を解き明かした彼女の著書『野獣から美女へ おとぎ話の語り手たち』では、こうした「おとぎ話」が決まって女性によって語り継がれる、としています。こうした「古き良きおとぎ話」も時代を経るにつれ、ナチスドイツのプロパガンダに利用されるなど思想的なバイアスがかかって内容に手が加えることもよくある。また、おとぎ話が決まってハッピーエンドになる理由も書かれています。
Saudi Arabia steps up beheadings; some see political message
arabian industory.com
首と胴が切り離されれば、さすがに人間は生きていけません。それは最終的で究極の「死」を意味するわけで、古今東西、罪人や敵対者に対して「斬首」ということが行われてきました。今のように技術が発達せず、残酷さに対する人々の「人道的」感覚も鋭敏じゃなかった時代、死刑制度でもギロチンが象徴的なように斬首は一般的でした。いわゆる「イスラム国」も、欧米のジャーナリストらの首を切り落とす、という動画を世界中に配信して恐怖心を煽っている。サウジアラビアもイスラム国なんだが、この国ではいまだに正式な死刑で斬首が行われています。この記事では、同国の斬首刑がここのところ増えている、と書いている。見せしめの要素が強く、ハンムラビ法典から続く「目には目を歯には歯を」の概念が背景にあるようです。
Open Relationships Reduce Jealousy? 12 Surprising Facts About Non-Monogamy
AlterNet
キリスト教世界や日本などでは一夫一婦制は家族制度の基本です。しかし、世界には非一夫一婦制(Consensually non-monogamous、CNM)の国や地域、民族は少なくありません。この記事では、この「CNM」について考えている。むしろ、一夫一婦制より夫婦の嫉妬心が抑えられるらしいんだが、よくよく考えるとなぜ一夫一婦制が基本になっているのか疑問になります。しかし、一人でも大変なのに複数のパートナーがいる光景を想像すると、興味あるんだがどうも踏み出せません。
アゴラ編集部:石田 雅彦