意外、サンゴが日中摩擦の新たな火種に

アゴラ編集部

人口13億人を超える一つの国家が、どんどん膨張し、国外へ溢れ出し、周辺国家を浸食しようとしています。中国です。その胃袋を満たすことはもちろん、経済的な利益を欲する衝動を抑えることが難しくなっている。

中国政府自体が、自国民のそうしたオーバーフローをコントロールできないわけで、不満が政府へ向かわないようにするのが精一杯、といったところでしょう。そのトバッチリが来るのは日本などの周辺国にほかならない。


サンゴの加工品は、中国の富裕層がゴールドとならんで大好きな宝飾品です。中国人は、サンゴはもちろん真珠や翡翠などの宝飾品が好まれるようです。しかし、富裕層が増えるにつれ、サンゴの値段が高騰し、あちこちに影響が出ている。環境保全や資源管理の観点で、中国は自国沿岸のサンゴを取り尽くしてしまったようです。

サンゴは養殖できず、生育に時間がかかるため、ある海域で取り尽くすとまた別の場所で取るしかありません。ワシントン条約でもサンゴの輸出国の反対で規制案が否決されるなど、資源保護とサンゴビジネスの間で国際社会も揺れ動いている。日本も中国向けのサンゴ市場で儲けています。

中国富裕層のサンゴへの欲求を満たすため、海のダイヤともゴールドともいわれるほど高騰したサンゴをめぐる争いは国境を越えています。沖縄周辺へ出没していたのが、海上保安庁巡視船の監視が厳しくなったせいで、密猟船団を組んで2000キロも離れた小笠原にまでやって来るようになっているらしい。海中に仕掛けた網などが壊されるなど、小笠原の漁協関係者は、中国船との衝突に怯え、大きな影響が出ています。

10月24日、小笠原諸島で中国のサンゴ密漁船とおぼしき漁船を海上保安庁巡視船が停船させ、船長を魚業法違反の疑いで逮捕しました。同海域には中国船が100隻以上も出没し、サンゴの密猟を続け、日中両国の新たな摩擦の火種になりそうです。

shiragon714のブログ
海域を我が物顔の中国


Solved: When Earth’s Largest Shark Disappeared
livescience
約2万6000万年前まで海にいた強大なサメ「メガロドン」について書いている記事です。全長は13メートルから20メートルとされ、軟骨魚類のため、額と歯の化石しか残らないため、かつてはむやみに巨大化して喧伝されていた生物です。260万年前あたりまでの化石は発見されているものの、おそらく最後のメガロドンは2万6000万年まで生きていたらしい。ジンベエザメとほぼ同じくらいの大きさのホオジロザメ、というのはまさに恐怖の対象です。

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Credit: Michael Rosskothen | Shutterstock.com

News Media: Diversify or Die
MondayNote
米国のネットニュースメディアの閻魔帳です。評価が高く変化が激しいのは、デジタル課金者の増加、MOOCs(Massive Open Online Courses、ムークス)つまりネット教育など。米国ではネットでもマネタイズの動きが出てきたようです。

3 Reasons Why This Is a Crucial Election Year for Business Owners and Cat Lovers
Inc.
米国アラスカ州にTalkeetna(タルキートナ)という小さな市があるんだが、ここのネコの名誉市長の記事です。彼、つまりオスネコなんだが、16歳、ということで人間で言えば100歳。中間選挙にからめて、ネコの視点から米国の選挙のポイントについて書いています。

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Talkeetnaのネコ市長Stubbs氏のFacebookページより。

Large chain restaurants appear to be voluntarily reducing calories in their menu items
SCIENCE
米国ではジャンクフードがどんどん駆逐されているようです。もちろん格差社会ですから、貧しい人ほどジャンクなミールを食べざるを得ない。この記事にようると、全米に展開する大手ファストフードチェーンのカロリーがこの1年で約60kcal減っているらしい。米国も健康志向はいいんだが、社会へ与える長寿の弊害ももちろんあります。


アゴラ編集部:石田 雅彦