増税よりも、社会保障カットでもない、第三の選択肢

大石 哲之

一昨日くらいからツイッターで増税に関する私見をのべている。私は増税は、あえて反対だ。その理由については後述するが、今日、ツイッターでわかりやすい選択肢があったので引用する。

我々の選択肢は3つしかないということだ。

大増税か、社会保障の大幅カットか、財政破綻か。

現在の高齢者は、大増税も、いますぐ社会保障の大幅カットも受け入れられない。

若者は、大増税は受け入れられにくいし、社会保障はいまはカットされなくても将来はどうなるかわからない。そのために増税は受け入れがたい。

おどろくべきことに、利害が一致するのは、財政破綻だ。

当然ながら、現状を維持し、なるべく増税は抑えて、いけるところまでいって、そのあとは財政破綻というシナリオが合理的だ。これが10年くらいもてば老人の勝利だし、若者もその10年間に余計な税金を負担しなくて済む。

思うにすでに日本政府は財政を再建する能力を失っている。最悪のシナリオは、このままお金がたりなくなったら逐次投入で増税して、取れるところからとっていき、消費税20%、所得税80%くらいまで引き伸ばした挙句、それでも財政も限界になったところで破綻するパターンだ。

先延ばしした挙句負担だけが増えて最後は負けるという日本の鉄板パターンである。日本のお家元なので、これになる可能性が極めて高い。

これでは、若者はその15年分の増税分を絞るだけ絞られ、結局破綻してパー。そして、15年の時間も無駄にしてしまう。