「中二病」という言葉があるんだが、今は「小四詐欺」が話題です。小四の児童が「どうして解散するのか」と問いかけるサイトを作ったところ、実は小四じゃなくて大学生だったという顛末。子細は「WirelessWire News」の「あまりに卑劣な『小学四年生なりすまし』事件に思う」というエントリーを読んでもらうとして、このサイトは閉鎖され、解散総選挙と言えばネット上でこの話題だけが妙に盛り上がっている程度です。
11月25日のNHKの世論調査では、この選挙について「非常に関心がある」と回答した人は23%しかいないそうです。これは前回、2年前と比べると17ポイントも低い数字。投票率が気になるところなんだが、前回の59.32%(小選挙区選)よりも下がることが十分に予想されます。この数字、戦後最低だった1996年の59.65%を下回って史上最低。民主党政権から自公政権へという政権奪還だった選挙なのにこの体たらくです。
12月の総選挙は、前回2012年が29年ぶりだったそうで、この低投票率が自民党の圧勝につながったとの見立てもあります。そういえばこの選挙も「争点」の見えないもので、今回と同じ構図になっている。過去に5回行われた「師走選挙」では必ずしも自民党が勝ってはいないんだが、30年以上も前の55年体制下とは事情が違います。安倍首相がこの時期の解散総選挙へ打って出た背景を考えれば、低投票率と争点無し、という「地の利」を利用しようとしたのかもしれません。
表題のブログによると、二大政党制では「3乗法則」というのがあるようで、両勢力が獲得票に3乗した割合になるんだそうです。上記で紹介したNHKの世論調査によれば、各党の支持率は、自民党39.9%、民主党9.7%。およそ4対1の割合なので、3乗法則で計算すると64対1になる。1はいくら掛け算しても1なのでこういう結果になるんだが、争点が見えづらく天候の影響などで低投票率になれば、自公の圧勝、という結果も見えてきます。となれば、来年もズルズルと失敗した「アベノミクス」を続けていくことになるでしょう。
日比野庵本館
無風選挙と3乗法則
ノーベル賞・中村氏創業ベンチャーの米ソラー、次世代LED電球を日本投入
日刊工業新聞
こないだ日亜化学に「手打ち」を提案した中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授なんだが、本音はこのあたりにありそうです。日亜製に限らず、今のLEDのチップは「極性」なもので、効率的にはあまり良くない。中村氏が米国でずっと研究してきたのは「非極性」や「半極性」のLEDで、これができると既存の技術は陳腐化します。彼が立ち上げたベンチャー、ソラー(soraa)社は、この新しいLEDを本腰を入れて売り出すようです。さらに、ウシオライティングの親会社であるウシオ電機の生産能力や販売力は業界トップクラス。光源製品の世界シェアは75%で、中村氏には力強いパートナーなんじゃないでしょうか。
Why are so many young men paying for sex?
The Telegraph
英国では、男性の10人に1人が、セックスのためにお金を払った、という調査結果が出たようです。記事の後半で、日本の若い世代がセックスレスになっている、という話を紹介しているんだが、英国でも同じような現象が起きている。若い世代がエスコートサービスを利用する理由は、セックスなどの対人関係が面倒だからかもしれません。インターネット上には無数のエスコートサービスが存在し、手軽にこれらを利用することができる。こうしたサービスは、孤独な老人たちだけのものではなくなりつつあります。
Global Business Confidence at Lowest Level Since Financial Crisis
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
日本に限らず、インド経済も調子良くなさそうだし、中国もどこか危険な臭いがします。好調と言われる米国にしてもどうなるかわからず、欧州発の金融危機は依然として多いなリスクであり続けている。この記事によれば、グローバルビジネスがかなりの低水準らしい。近い将来、アベノミクスは失敗、と言われるんだろうが、この状況を眺めると、どうも予定調和だったようです。
McLaren Honda始動 ~公式テストに初参加~
HONDA
2015年にF1へ本格復帰するHONDAの「McLaren HONDA」が、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われたFIA(国際自動車連盟)の公式テストに初参加し、本格的に活動を開始、というリリースです。「マクラーレンホンダ」なんて、気が逸る人も多いと思うんだが、今のHONDAはリコールで大変。F1参戦が頓挫しなきゃいいんだが、余計なお世話でしょうか。
FIAの公式テストに参加した「McLaren HONDA」のマシン。写真提供:HONDA
アゴラ編集部:石田 雅彦