「NO」と言うためにある選挙 --- 渡辺 龍太

アゴラ

みなさん、こんにちは!フリーニュースディレクターの渡辺龍太です。

今月14日に行われた選挙結果を見ると、与党に『YES』が集まったといより、野党に『NO』が突きつけられたという印象です。


議席数は増やしたものの、民主党は代表である海江田万里氏が落選しました。菅元総理もギリギリの当選で、非常に危うい選挙でした。民主党の個々の議員には期待する人はいても、『民主党ブランド』の匂いが強くする人には票があつまらなかったようです。やはり、今でも三年間の民主党政権というのに、『NO』と思っている人が多くいるという事なのでしょう。

次に、みんなの党は消滅し、無所属で立候補していた渡辺喜美氏も落選しました。数年前、多くの国民がみんなの党に期待していました。しかし、野党再編もうまくいかない中、8億円という巨額のお金の問題を抱えてしまった渡辺氏は支持が集められなかったというより、『NO』が突きつけられたという印象です。

また、次世代の党や維新の会の議席が大幅に減ったのも、支持が他に流れたというよりは、『NO』を突きつけられたという印象です。ヘイトスピーチなどの問題が取り上げられる昨今、極右のイメージのある政治家は当選できなかったのは『NO』と言われてしまったという事だと思われます。

そういう観点から考えた時、『どこに投票したらいいか分からないから投票しなかった』という人は、『何となくでも投票してしまえば良い!』のだと思います。

『何となく、この人かな?』とか、『よくわからないけど、この政党かな?』というテキトーな投票の仕方だって、生理的に絶対無理と感じるような政党や候補者に対しては『NO』を突きつけられます。そんな軽い投票の仕方でも、選挙に行かないよりは意思が示せて良いのではないでしょうか。

ちなみに私は、今回は与党の圧勝が予想されて、どこに投票すべきか非常になやみました。なので、非常に軽く考えてテキトーな感じで『よくわからないな~。』と思いながらも投票し、嫌な候補者と政党に『NO』を突きつけてまいりました。

渡辺 龍太
WORLD REVIEW編集長
主にジャーナリスト・ラジオMCなどを行なっている
著書「思わず人に言いたくなる伝染病の話(長崎出版)」
連絡先:ryota7974アットマークgmail.com
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編集部より:この記事は渡辺龍太氏のブログ「ネットメディアプロデューサー 渡辺龍太のブログ」2014年12月16日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はネットメディアプロデューサー 渡辺龍太のブログをご覧ください。