最近本を出したり選挙あったり再エネ政策の見直しが進んでいたりで真面目なことばかり書いているので、たまには哲学チックに見せかけてしょうもないことも書いてみようと思う。
ということでいきなり名言じみたことを言ってみるが、人生というのは人間関係と時間と金に関する意思決定の連続である。誰しもが「人生これから何を目指して、何を学び、誰と会って、何を話して、どこで働き、どこで遊ぶか」ということを決めていかなければらならない。そしてその一つ一つの意思決定が人生を左右する。まっさらな状態でこれら全てを自分一人で判断するのはなかなかきつい作業だ。
そんなわけで人生には意思決定をサポートする何らかの指針が必要となる。それは師匠であったり、哲学であったり、占いであったり、データであったりするわけだが、私の場合は、①おみくじ、②メンターの助言、③幾人かのオピニオンリーダーの言葉、を意思決定の参考にしている。
おみくじ
まずおみくじであるが、これは「決断の時期を決める」のに大変役立つ。人生の大きな方向性を決めるのは自分であるが個別具体的な決断、例えばいつ契約をするか、いつ投資をするか、いつ人にアプローチするか、いつ物を売るか、いつ告白するのか、いつ結婚を申し込むのか、いつ引っ越すのか、ということを決めるのは大変難しい。私の場合フリーな立場なので人や組織から強制されることが少ないのでなおさらだ。そんな時におみくじは「転居:よろし」「商売:今売れ」「恋愛:愛しぬけ」などと上から言ってくれるもので大変ありがたい。文章の内容も昔からの知恵の集大成で、曖昧だけれども人の道に外れないためのまともなことが書いてあるもので、考える材料としては本当にありがたい。そんなわけで毎月初めにおみくじを引いてそれと向かい合いながらその月の方針を決めることが恒例行事になっている。
メンター
続いてメンターについてだが、自分のことを第三者的に見てアドバイスしてくれる人というのは大変ありがたい。案外自分というのは自分が見えていないもので、自分考える長所なり短所なりは、独りよがりで間違っていることが多い。にもかかわらず人は自己分析に基づいて意思決定をして間違ってしまうもので、ついつい迷走しがちだ。そういう時にメンターの方が第三者的に私を見て、「お前迷走してるよ」だとか「もっとこっちの方向いったほうがいいんじゃないのか」だとか言ってくれると、「はっ」として襟を正すことになる。そんなわけでメンターの言葉というのはとても大切だ。
オピニオンリーダー
最後にオピニオンリーダーだが、私はtwitterでだいたい常時3人のつぶやきを追っかけて、なんとなく自分の人生を投影している。
まず一人目は有吉弘行さんだ。彼は私にとっての一種の憧れであり成功イメージである。自分がどん底で金もなく、仕事もなく、周りに人もいないとき、頂上からどん底に落ちそして地獄の底から這いあがった、という彼の存在が自分の人生の支えになった。誇張でもなく「有吉さんがいるから明日を歩める」という時期があった。彼のラジオであるサンドリを聞くのは今でも一週間で一番の楽しみである。
二人目はやまもといちろう氏だ。私にはちょっとした妄想壁がありしばしば「こうなって欲しいな~」という先入観で現実を見て、ついつい現実認識が甘くなることがある。そういう時に彼の発信する情報を見ると、現実に引き戻される。。。ただそれでも現実認識を誤り、時に彼のブログで罵倒されることもあるが(笑)言ってみれば彼は自分にとって鏡のような存在だ。余談だがやまもと氏は観察者として人生を過ごすことに徹しているように思える。
三人目は希美まゆさんという売れっ子のAV女優の方だ。予め言っておくと私は男なので当然AVを見ることはあるが、AV女優としての彼女にあまり興味がなく、むしろ私の趣向に当てはまらない。 (率直に言って作品を見ても何とも思わない。)ただこの人が面白いのは「(AV女優なのに)本気で歌手になりたい」と思って、それを発信し、努力していることだ。冷静に見ると大変滑稽で、多分twitterなどを見るに、本人もそのことを認識されているのだが、それでも諦めきれないらしく、ミュージシャンのMVでたり、ツイキャスでライブやったりしている。
なんとも滑稽なのだが、その滑稽さが自分と重なる。私もいくつか人生でたいそうな夢を抱いているのだけれど、一方でそれが自分にできるとは頭では到底思えないのだが、それでも諦めきれずにネットの片隅で変な道を歩んでいる。そういう自分の人生が彼女の人生と被って見えて気になって仕方がない。言うなれば彼女は今の私を投影する存在だ。最近出した本は私なりのポルノのつもりだ。私も人生裸で、恥をさらして夢を抱いて生きている。今度希美まゆさんもCDを発売してライブをするらしいので見に行ってこようと思う。多分滑稽ながらもあがく彼女の姿が見られると思う。
ではでは今回はこの辺で。
編集部より:このブログは「宇佐美典也のブログ」2014年12月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は宇佐美典也のブログをご覧ください。