雑誌「THE21」の取材で感じた「変わらないこと」の大切さ --- 内藤 忍

アゴラ

内藤忍

PHP研究所が出しているビジネス誌「THE21」の最新号に取材記事が掲載されています。店頭に並ぶのは来週10日の予定ですが、一足早く掲載誌が送られてきました。40代からでも間に合う「初めての投資」講座というタイトルで、投資の全体像についてまとめていただきました。


投資にはリスクがありますが、「リスクを取らないリスク」があることも忘れてはなりません。
資産運用は、幕の内弁当をイメージして、ご飯とおかずの配分比率から考える
はじめは手数料の安いインデックスファンドから
長期で考えれば、投資をした方が良い
投資はお金持ちがやることではなく、お金持ちになりたい人がやること

といった、10年前から一貫して書籍やセミナーで語ってきたことを、改めて投資未経験者の方に向けて、図解もいれてわかりやすく書いています。

以前、資産運用業界で書籍を長期に渡って出版している先輩が「読者が求めていることは、いつも変わらない」と言っていたことを思い出しました。自分自身も資産運用を実践しながら新しい情報や知識を蓄積して、それをアウトプットとして配信しています。このブログもその1つです。

15年以上前は、外貨預金や投資信託くらいしか運用商品はありませんでした。ところが、その後海外ETFや、FX(為替証拠金取引)、海外不動産、ワインなど新しい投資対象が次々に登場し、自分の投資手法に反映させていきました。15年前と比べて明らかに資産運用の世界は複雑に、そして高度になっています。

しかし、忘れてはいけないのは、いつの時代にもこれから始めようという初心者の人たちは存在するということです。

気が付かないうちに、難しい専門用語やマニアックな投資手法ばかりをアウトプットするようになってしまい、世の中の多数を占めるこれから投資をはじめようとする人たちのニーズからかい離してしまっていないか?

取材を受けているうちに、そんな反省が心の中にわき上がってきました。

最近は海外不動産やワイン投資など、どちらかというと「エッジの効いた」、マニアックな投資の取材を受けることが多くなったのですが、今でも金融商品を使った「長期」「分散」「積立」「低コスト」「インデックス」投資もコツコツ続けています。「内藤忍の資産設計塾」の初版を出版したのが2005年ですから、今年で10年。当時からずっと変わっていない投資の基本をしっかりと伝えていくことの大切さを再認識しました。

投資の全体像を雑誌の誌面だけで伝えきるのは簡単ではありませんが、今回の2ページの記事は初心者の方にも理解しやすい内容になっていると思います。来週、店頭でご覧いただければ幸いです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年2月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。