テスラ社が電池事業で企んでいること

アゴラ編集部

ドル高に翻弄され、増収減益で赤字を増やしている米国の電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズですが、パナソニックと共同でネバダ州に電池工場を建てています。パナソニックはかなり巨額な投資を同社に対して行っているらしい。当然ながらEVに電池は必須。テスラ社を中心にした巨大電池事業展開が、電池業界や自動車メーカーなどへ様々な憶測と影響を及ぼしています。


表題の記事では、テスラ社が家庭用のバッテリーシステムを供給する、と書いています。米国と日本ではエネルギー事情が異なる一方、電力を既存の巨大電力会社に依存しなければならない中央集権システムが世界中で見直され始めている。EVの電池は消耗品で廃車やされると大量の電池廃棄物が発生します。しかし、消耗されていても中の希土類や貴金属などは再利用可能。消耗電池もグリッド化で集積すれば、交流電力を直流へ変換する際のバッファとして使えるかもしれません。

ちなみに、このリリースを読む限り、テスラ社のバッテリーは重金属や毒性物質が使用されていないようです。また、最高で使用済みバッテリーの90%がリサイクルされるらしい。高密度のセル型バッテリーは同社の技術的なアドバンテージ、というわけです。

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テスラ・モーターズの並列高速充電「SUPERCHARGER」システム。

WashingtonPost
This new Tesla battery will power your home, and maybe the electric grid too


100 people will vie for the 24 spots on the one-way mission to Mars
QUARTZ
「火星移住計画」についての記事です。世界各国から選ばれた24人の若者たちが、火星への「片道切符」で出発します。現在、最終選考に100人が残っています。プロジェクトは2025年の火星着陸を目指している。火星に「地球人」のコロニーができるんでしょうか。


The Mars 100 – Mars One Astronaut Selection Round Three Trailer

‘Heroine of the Faith’: Holocaust survivor receives ‘Crown of Life’
WND
ナチスドイツのヒトラーが政権を掌握した年に6歳だった少女が、その後、強制収容所へ送られ、ただ一人だけの生存者として当時の状況を証言し続けています。ユダヤ人の彼女が、収容所内でキリスト教の牧師に導かれてキリスト教徒となり、その信仰のおかげで生きのびることができたらしい。ナチスドイツの敗戦直前、ポーランド内の収容所から脱走した彼女は、ドレスデンへ向かい、今度は連合軍の空襲に遭遇します。その後、侵攻してきたロシア軍兵士に危うくレイプされそうになりますが、足が酷く化膿していたため、兵士たちは別の女性にターゲットを移し、その危機も脱する。記事では、こうした艱難辛苦を乗り越えた彼女の信仰の言葉は重い、と書いています。
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ナチスドイツの強制収容所、唯一の生存者、アニータ・ディットマンさん(右端)。中央は母親のヒルデ、左端は姉のヘラ。母と姉は収容所で亡くなった。

Research finds that malaria parasites are unlikely to jump to humans
PHYS.ORG
高緯度地域ではそうでもありませんが、依然としてマラリアは人類の脅威になっています。年間2億人以上が感染し、50万人以上がマラリアによって死んでいるらしい。マラリアを媒介するのは蚊です。遺伝子解析によると、ヒトに感染するマラリア原虫はこの3万年、遺伝的に変化していません。ヒト以外に感染するマラリア原虫は約200種類がいて、その中の5種類がヒトに感染するものです。この記事では、その5種類以外のマラリア原虫が、ヒトへの感染力を得るのは難しいだろう、と書いています。

スイスの秘密口座が暴れ、ブリアトーレ、アロンソ、コバライネンの名が晒される
F1watch
WikiLeaksの登場以来、様々なリークが世界中で行われています。これまで謎に包まれていた秘密や個人情報などが少しずつ明るみに出始めている。この記事では、F1レーサーらがスイスの個人口座に巨額の預金をしていた、という「事実」を紹介。これは「SWISS LEAKS」と呼ばれるICIJ(The International Consortium of Investigative Journalists)がリークしたスイスの銀行の個人口座情報ですが、この組織は租税を回避していると思われる世界中の「富裕層」を暴いたりしています。ただ、このブログに書かれている通り、SWISS LEAKSは過去の情報であり、暴かれた顧客リストの全員が不正を行っているわけではありません。
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ICIJの「SWISS LEAKS」サイト。


アゴラ編集部:石田 雅彦