日本郵政が「かんぽの宿」の営業を8月いっぱいで取りやめるという。
もう忘れちゃってる人も多いだろうから、整理しておこう。
かんぽの宿というのは毎年40億円以上の赤字を垂れ流し続けてきた不採算事業で、2009年に郵政民営化の一環として、オリックス不動産に109億円で事業譲渡することが決まっていた。
それを2009年、「建設費で2000億円以上かかってる施設を109億円で売るのはかしからん!陰謀だ!」と、一部の頭の悪い政治家が煽ってチャラにした結果、その後も安定的に赤字を垂れ流し続けて「もうどうにもならないからやっぱり売却します、誰か買ってください」となったということだ。
築古でやすくなるのは当たり前の話だし、そもそも赤字事業としての売却(しかも従業員の雇用保障付き!)なんだから、むしろ買ってくれるだけ有難い話なのだが、一部のおバカな政治家の「有権者の皆さん、ボクちゃんたち一生懸命仕事してますよ」アピールのために少なくとも200億円以上は赤字が積みあがったわけだ。民営化されたと言っても現状では国が100%オーナーだから、国民の負担がそれだけ増えたということだ。
というわけで、とりあえず当時、仕事してますアピールのために日本郵政の西川社長を告発したセンセイ方の名前を書いておこう。
民主党:原口一博
元議員:川内博史、武内則男
社民党:又市征治
元議員:重野安正、近藤正道
元社民党議員で現・世田谷区長:保坂展人
元国民新党:亀井久興、自見庄三郎、長谷川憲正、森田高
維新 :松野頼久
自民党:鳩山邦夫
民主党とか社民党とか、ゴロゴロいますねぇ、こりゃ自民にとって格好の攻撃ターゲットになるじゃない、チマチマ数百万円の献金問題つつきあってる暇があったら200億どうケジメつけさせるか議論した方がいいに決まっている、よしすぐに反撃…って、アレ、鳩山邦夫センセイがいつのまにか自民党に復党してるじゃないか!おい、いい加減にしろ(怒)
編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2015年3月2日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった城氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。