いわゆる「イスラム国(IS)」についての「謎」はいくつかあり、これほど膨大な情報が乱れ飛ぶ時代にあってもその中のいくつかは依然として我々の理解の埒外にあります。例えば、ISの残虐性や悪行、前時代性などがインターネット上にあふれ、ほとんどの世界で共有されていると思われるのにもかかわらず、英国の少女3人がトルコ経由でシリアへ入り、ISへ参加するようなことが起きる。英国に限らず、こうした女性たちは、米国やカナダ、ノルウェー、オーストリア、フランス、オランダなど多くの国に現出しています。
ISへ魅了される西側諸国の女性たちは、いったいどういう動機や心情でそうした行動を取るんでしょうか。ISなどのイスラム過激派へ参加する女性たちの多くは、かつてはそうした組織へ入っていったパートナーや夫を追って行った、と考えられてきました。しかし、今では男性の後を追って行くケース以外に、多くの若い独身の女性たちがISへ向かうようにもなっています。
彼女たちは、先にISへ参加した女性により、もっぱらSNSなどを使って甘言を弄した母国語でリクルートされていることも知られています。過度に理想化されたISの現状や欧米的な価値観への疑問などはもちろん、出国の方法や格安航空券の取得法などの渡航の仕方などもSNS経由で教えられる。
もちろん、こうした女性たちは、イスラム教徒がほとんどでしょう。しかし、最近では現地で改宗する者も少ない。また中には、ISの男性を伴侶にしたい、という動機の女性もいます。パートナーを見つけたい、という女性たちもいれば、ISに西側諸国にはない「理想郷」を求める女性たちもいる。おそらく、彼女たちは欧米的な現状に対して「不満」や「ストレス」があり、それを背景にして次第にリクルートに応じる心理状態になっていく、ということなんでしょう。
日本でも「女性の社会進出」や「女性が輝く社会づくり」などが喧伝されています。先進諸国に共通の問題である少子高齢化により、女性の労働力を活用したい、という産業界からの要請もある。しかし「安価で使い捨ての利く労働力」になることが、本当に女性の幸福なのか、といえば、男性の当方としては言葉を濁さざるを得ません。もちろん、個々人の幸福感などは千差万別です。政治や行政がこうせいああせいという筋合いのものでもない。仕事をせず家庭で家事をし、子育てすることに幸せを感じる女性もいます。ISへ引き付けられる女性は、我々の社会や幸福感に対するアンチテーゼなのかもしれません。
THE LONG WAR JOURNAL
Islamic State’s female jihadists use social media to lure women recruits
Is your brain on dialup? Here’s how to get Google Fiber for your mind
Natural News
地元の法務局近くを歩いていたときのことです。通りがかりの中年の女性が当方に話しかけてきました。「土地の登記簿を作りたいんですが」。この質問はけっこう難解です。当方は一介の編集者でしかない。登記簿を作ることはできません。そうですか、という答えしか普通は浮かばないでしょう。頭を巡らせて推理すれば、彼女はおそらく法務局へ行きたいのだとわかりますが、質問の仕方というのは難しい。この記事では「Hyperlearning」というデジタル時代の新しい理解法のススメを紹介しています。脳の中も改造しなければならない、というわけです。
Teens increasingly sleep deprived
EurekAlert!
女子大生が作った電子書籍を紹介したアゴラ・チャンネルの中の作品のように、若い世代の睡眠時間はどんどん短くなっているようです。睡眠障害などに悩まされている人も多い。米国の15歳の調査を紹介したこの記事によれば、7時間の睡眠時間を取っている人は、1991年には72%だったのが2012年には63%になったそうです。インターネットに費やす時間はもちろん、大学入試の激化なども背景にあるようです。
ナムのストリートスナップ 2015-16秋冬コレクション NY編 Part1。
VOGUE
先日、原宿へ行ったんですが、表参道が大変なことになっています。何がといえば、海外からの人たちも含め、街頭スナップの「撮影部隊」がそこかしこにたむろしている。気の利いた服を着た若い女性がいると、レフ板持ちを従えて突撃。昔から原宿はそうでしたが、今ではけっこう中国を初めとするアジア系のメディアのようなスタッフも多く見かけました。表題の記事ではニューヨークの街頭スナップを紹介。寒いんだろうな、という感想がわいてくる。撮影側もご苦労なことです。
VOGUEのHPより。
インターネット掲示板やTwitterなどに「殺す」や「殴る」などと書くと逮捕される可能性あり
バズプラスニュース
これって「殴る」でもヤバいんですね。しかし、SNSなどのコメント欄は荒れ始めると際限がない。何かのきっかけで誰かがおかしな書き込みをすると、我も我もと後続部隊が現れます。集団心理のようなものなんでしょうか。管理側はコメント欄に常駐し、書き込みを消去するなど管理し続けなければならない。かなりの消耗戦です。
アゴラ編集部:石田 雅彦