他言語を習得すれば実際に景色が違って見える?

アゴラ編集部

先日、英語を母語としない者を対象とした英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験、というのを受けてきました。民間資格なんですが、就活や社内評価などでも必要、などと言われている例のヤツです。けっこう幅広い年代、老若男女が受験していて驚きましたが、試験の内容は英語のネイティブなら楽勝なんだろうな、と思われるもの。いわゆる帰国子女がかなりのアドバンテージになるのは当然と思いました。

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よく、他の言語を習得すれば世界が広がる、などといいますが、表題の記事によれば、実際に「世界が違って見える」んだそうです。たとえば、色の見え方も言語によって変わってくるらしい。英国のランカスター大学の研究者らは、英語とドイツ語を母国語とする話者を調査し、ある特定の出来事をどう認知するか調べました。ドイツ語ネイティブの話者は、出来事の経緯、開始・中間・終了、という時系列に注目するのに比べ、英語の話者は出来事が起きた状況などに焦点を当てる傾向があるようです。

これが果たして言語による違いなのか、生活習慣や文化などの背景が影響しているのか、ちょっとわかりませんが、研究者らは異なった言語を習得すれば、音楽も違って聞こえたり景色が変わって見えたりする、と言っています。ようするに、この世界は言語の数だけ異なった様相を呈しているわけで、なるほど異文化のコミュニケーションが難しい。冒頭の英語試験のために勉強をすれば、英語ネイティブが眺めている異なった世界が見えてくるんでしょうか。

BGR
Learning new languages will literally make you see the world differently


So many manhole covers are stolen in China that one city is tracking them with GPS
VOX
中国で大量のマンホールが盗難に遭っているそうです。金属スクラップのために盗まれているわけですが、北京だけでも24万個の被害らしい。これを防ぐためにGPSの利用が考えられ、杭州市の場合、マンホールの裏側にGPSチップを入れて試行しています。マンホールが取り外される際の傾きを検知し、当局に知らせ、盗難犯人を追跡する、というわけ。日本でも各地で家屋の外に設置されたガス湯沸かし器が盗難に遭っているそうです。これもスクラップ目的。世知辛さが国境を渡っています。

40 Black and White Portraits of Frida Kahlo from between the 1930s and 1940s
vintage everyday
メキシコの女性画家、フリーダ・カーロ(1907~1954)の写真を紹介しているブログ記事です。ドイツ系ユダヤ人の父親の薫陶を受け、病気や事故による怪我を克服しつつ絵を描いた。メキシコ共産党員として活動もし、メキシコへ亡命してきたトロツキーを保護。イサム・ノグチやアンドレ・ブルトンなどと交歓したことでも知られています。自画像に描かれたように実際の写真を見ると非常に眉毛の太い女性。動物と一緒の写真が多いです。

3D printing helps build the Sagrada Familia
BBC NEWS
スペインの建築家、アントニオ・ガウディが1926年に亡くなったとき、バルセロナで建築中だったサグラダファミリアは1/4程度しか完成していませんでした。その後、スペイン内乱などがありつつ、有志らが意志を引き継ぎ、現在はサグラダファミリア財団が建築を続けています。1980年代には完成まで300年かかる、と言われていましたが、コンピュータグラフィックやIT技術、3Dソフトウエア、3Dプリンタなどを使った結果、その期間が格段に短縮されているようです。
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サグラダファミリアのHPより。

British medical students missing, feared to have joined IS
BUSINESS INSIDER
英国の医学生が行方不明になり、いわゆる「イスラム国(IS)」に参加したのでは、と危惧されているようです。例によってトルコ経由でシリアへ入ったとのことで、9人の英国人医師、2人のスーダン人医師らと一緒だったとのこと。医療チームのリクルートが始まっているんでしょうか。


アゴラ編集部:石田 雅彦