古賀茂明さんはABEではなくAPE!

渡辺 龍太

I am not ABE.の意味

日本人の命を守るには、安倍さんの考え方を否定すべきだ 
日刊ゲンダイ|古賀茂明氏が語る「I am not Abe」発言の真意

APEの意味

a 人のマネをする人
b 無骨で下等な人
apeの意味 – 英和辞典 Weblio辞書


この二つの言葉の意味を見ていると、古賀茂明さんは本人の言うようにABEではないのでしょう。ですが、報道ステーションでの行いを見ていると、ABEではなくAPEであると感じてしまいます。

古賀さんという人は非常にしたたかで、ある意味ビジネスセンスのある人だと思います。私はテレビ業界と出版業界で色々と仕事をしているのですが、古賀さんの生放送の演説は”鮮やかなマーケティング”の様に思えました。

というのも、報道ステーションはコンスタントに15%近い数字を取っています。つまり、単純計算で1500万~2000万人近くが放送を見ている訳です。古賀さんがこれから出版や講演で食べていくには、その視聴者のホンの僅かな人が古賀さんの熱狂的なファンになってくれれば良いだけです。

もし、全国に10万人の古賀さんの熱狂的なファンがいたらどうでしょうか。古賀さんが出す本は、出すたびに数万部は売れるはずです。そして、講演会を開けば数百人なんか簡単に集める事が出来るでしょう。要するに、あの生放送を見ていた200人に1人しかいないような変わり者が、古賀さんの熱狂的なファンになれば良いだけなのです。

では、熱狂的なファンを作るのに一番手っ取り早いのは何でしょうか?いつの時代も、どういう思想であれ志半ばの犠牲者として死んでいく様な人には、必ず熱狂的なファンがつくものです。坂本龍馬にも熱狂的なファンはいますし、その龍馬を殺した疑惑のある新撰組にだって熱狂的なファンは付いています。古賀さんは平成の世なので、実際に死ぬのではなく”テレビコメンテーターとしての古賀茂明”を自ら殺し、熱狂的なファンを作ろうとしたのは明白です。

私はそんな古賀さんは、APEの意味に非常によく当てはまると思うのです。

古賀さんのやり口は古くから色々な人がやっている手法です。例えば、元フォーブス記者という肩書きを生かして、3.11の地震が地震兵器で起こったとか、宇宙人とアメリカがなどと都市伝説以下の本を量産しているベンジャミン・フルフォード氏など、そういう怪しい言論人は掃いて捨てるほどいます。

よって、古賀氏は上にあげたAPEの一つ目の意味、”a 人のマネをする人”には非常にしっくりきます。また、ちょっと言い過ぎな気もしますが、利益のためにそういった振る舞いを計画的に行う人のことを、”b 無骨で下等な人”といってもバチが当たるほどの事ではない気がします。

つまり、古賀茂明さんは本人の言うようにABEではなく、単なるAPEと言えるのです。