今週から資産運用に関する、2つの講座が始まります。丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスと、早稲田大学オープンカレッジの「資産設計塾(29)」です。
丸の内朝大学は既に満席になっていますが、早稲田大学の講座はまだお申込み可能です(水曜日開講です)。
同時期に始まる2つの講座ですが、受講者のプロフィールや講義の進め方に大きな違いがあります。
早稲田大学の講座は、大学の講義に近い方法です。ディスカッションの時間も作る予定ですが、テキストを使った講義をメインとして、まったくの初心者の方が、5回の講座で、自分の力で資産運用できるようになるのが目標です。
オーソドックスなメソッドですが、2001年からはじまり、今年で15年目29回目の開講となる、信頼と実績のあるクラスです。下記の3冊のテキストを使って、金融の基本から、金融商品の選び方、資産配分の方法、不動産投資など幅広いテーマをわかりやすく、丁寧に解説します。
『究極の海外不動産投資』(幻冬舎)
『貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい』(ディスカヴァー21)
『内藤忍の資産設計塾』(自由国民社)
一方の丸の内朝大学は講義だけではなく、授業以外にもグループ単位のワーク(宿題、発表)を取り入れ、受講者同士のコミュニケーションを重視します。また、東京での講座だけではなく、東北への一泊二日のフィールドワークもあり、「お金とはそもそも何なのか」「自分はこれからお金とどのように付き合っていけば良いのか」という根本的な疑問に対する自分の答えを見つけられるようにしたいと思っています。
と言う訳で、今日は、丸の内朝大学のスタッフと朝からミーティング(写真)です。おかしなものがたくさん写っていますが、その理由は講義の初回までの秘密です。
アプローチは異なりますが、2つの講座に共通する目的は、日本人のお金に対する知識(マネーリテラシー)の貧困さに対するソリューションの提供です。
円安と株高で、回復基調にある日本経済ですが、恩恵を被っている人はその一部です。ほとんどの人は、株式投資もやらず、円資産がほとんどで、アベノミクスによって資産を実質的に減らしているのです。
真面目に仕事をして、せっせと銀行預金することを否定はしませんが、それだけでは自分の資産を守り、増やしていくことはできないのです。日本人の美徳とされていた二宮金次郎の世界から脱却する必要があります。なぜなら、世の中の仕組みが「自分が働く⇒お金に働いてもらう」「労働集約的に長時間働く⇒知識集約的に効率的に働く」にシフトしているからです。
また、年金に対する不安や日本の財政問題などは解決策が見えていません。8%の消費税がさらに引き上げられれば、日本人を取り巻く経済環境は、さらに悪化していく可能性が高いと言えます。元本保証商品で資産を保有していると、インフレや円安で実質的な価値が目減りしていってしまうのです。
だから、金融の知識、すなわちマネーリテラシーによって、将来のライフスタイルを自己責任でデザインしなければならないのです。
お金の知識は身に付ければ一生もの。だったら早くやった方が良いに決まっています。金融環境は変わっても資産運用の基本は変わりません。そんな基本を早く身に付け、自分の未来を自分の手で切り拓くツールを手に入れて欲しいと思っています。
受講生の皆さまとお会いできるのを楽しみにしています!
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年4月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。