最近、永田町・都庁に加えて北区役所にも入り浸っている私です。
国政・都政・区政と一気通貫して政策に関われるようになって嬉しい限りです^^
全国初!地元北区で、議会のIT化による障がい者対応が実現しました
http://otokitashun.com/blog/daily/7432/
さて、先ごろ議会にITを導入して話題になった北区議会ですが、共通の知り合いを介しましてとある技術者の方から、
「ぜひ、最先端中の最先端のトークアプリを紹介させて欲しい!」
というご連絡をいただきまして、聴覚障がいの当事者である斉藤りえ区議とともに説明を聞きました。
そのアプリがこちら、
UDトーク
http://udtalk.jp/
iPhoneやアンドロイドなどの各種スマートフォンで、無料で使えるプランもあります。
読み上げた声をその場で文字化してくれる、というところまでは北区議会も導入したF社と同じシステムを使っているようなのですが、注目すべきはその制度思想と設計。
「基本的に、音声認識は完璧に行うことは現時点では難しい」
という考え方のもと、親機として登録したPCから即座に誤変換を修正することができ、それが各人のスマートフォンやタブレット等の画面に共有されるというスグレモノ。
文脈によってはこれくらい意味不明なセンテンスになってしまうこともありますが、この機能があれば補助者一名で全員を同時にフォローすることが可能です。
さらに、iPhoneを始めとして、BluetoothかWi-Fiさえつながれば様々なデバイスに対応することができるのも魅力的。
例えば、コレ(笑)。
もうおわかりですね、みなさん?
メガネの中に、読み上げられた文字がリアルタイムで表示されていきます。
議会のように大量の資料が配られる場だと、聴覚障がい者は画面と資料の両方を同時に追わなければならず、大変な負担になります。
そりゃそうですよね、我々が目と耳でやっていることを、目だけでやるのですから…
このグラス型のデバイスであれば、少なくとも一つの視野の中に両方を入れることが可能になります。
まあ、当然それでも負担は大きいでしょうけども…
iPhoneにマイクをつないでみたり、色々と実験してみる。
これがBluetoothなら5人まで無料なんて、すごすぎる!
さらに有料プランでWi-Fiでの接続使用を可能にすれば、同時接続で40人(40デバイス)くらいまで可能だそうです。
北区議会が導入したF社のシステムは400万円との報道でしたが、このUDトークなら月々数万円程度+デバイス代。うーん、決断を早まったか。。
(とはいえ行政に入り込むのは、大手企業ではないと難しいのは事実なのですが)
とりあえず斉藤りえ事務所としては、こちらのアプリを導入して身内のミーティングや議会局とのレクチャーに活用していく運びとなりました。
このコミュニケーション革命、楽しみです!
北区までアプリの紹介に来ていただいた開発者の青木さま、ありがとうございました!ちなみに青木さんは手話もペラペラ(?)です。
凄いなあ…
■
余談として、このアプリ導入がもたらした副作用。
UDトーク、話題のAppleWatchにも対応しているんですね。
アプリを起動し、さっと時計を口に近づけてしゃべれば、瞬く間にそれが文字化をされて相手方のディスプレイに表示される…
その姿があまりにも格好良くてですね!
格好良くてですねっ!!
AppleWatchを買ってしまいました(38mm、ローズベルト)。
ちょうど時計の調子が悪くて買い換えようと思っていたタイミング加えて、「みんなとのコミュニケーションが円滑になる!」という理由が後押ししました(苦笑)。
またこちらの使用感などはレポしていきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
twitter @otokita
Facebook おときた駿