アフリカのウガンダのチンパンジーの個体数が、以前に比べて3倍の増えている、という表題記事だが、これは環境が悪くなればなるほどチンパンジーがその生息地に適応し、むしろ群れの数を増やしている、ということになる。米国の南カリフォルニア大学の研究者らは、生息域が狭められ、開発によって分断された結果、現地のチンパンジーの数が減っているのでは、と予想した。しかし、実際に調べてみると逆に増えていたらしい。
チンパンジーは、相互に助け合い、環境変化に柔軟に適応し、ヒトが栽培した農作物を横取りし、したたかに生き延びている。もちろん、チンパンジーという社会的に高度に洗練された霊長類だからこそ、こうしたことができるのだろうが、だからといって環境破壊を放置していいわけでもない。一方、ヒトに近い彼らのサバイバル戦略は、我々にも当てはまるのだろうか。なかなか興味深い研究だ。
アフリカ、ウガンダの環境劣化を生き延びているチンパンジーの親子。Credit: Jack Lester
ScienceDaily
Chimpanzees found to survive in degraded and human-dominated habitats
ホロコースト(大量虐殺)生存者のトラウマは子どもに遺伝する
Gigazine
後天的にPTSDになる、という記事だが、うなづける。心理学には「ミーム(meme)」という概念があり、社会や文化的な情報があたかも遺伝子のようにして次世代に伝えられ、伝播する、という。子供の心理に親の体験が何らかの影響を与えるのは当然であり、親がホロコーストを生き延びた、という過酷な人生をおくってきた場合、その体験が遺伝子のように伝えられるのかもしれない。
The Truth About Female Squirting
ALTERNET
この「squirting」というのは女性の「潮吹き」のことだが、この生理現象はまだはっきりとわかっていない。尿でもないし汗でもない、と言われているが「スキーン腺(Skene’s gland)」と呼ばれる膣の上壁にある分泌腺からでてくる液体らしい。これは男性ではいわゆる「ガマン汁」つまり尿道球腺液(カウパー氏腺液)と同じ成分のようだ。この記事によると、しょせんは一種の尿である、ということになるが、女性の神秘の一つではある。
Ashley Madison was a bunch of dudes talking to each other, data analysis suggests
BUSINESS INSIDER
この「bunch of dudes」というのは、いわゆる「色男の集まり」とでもいう意味らしい。ハッキングされて個人情報を流出されたカナダ発の出会い系サイト「アシュレー・マディソン」だが、この記事によれば登録メンバーのほとんどはこれら色男ばかりだったという分析家の示唆がなされたそうだ。当たり前だが、いい女がこうしたサイトにいるはずはない。
イギリスに暴走族がいないワケは? F1女子がフォーミュラEの裏話を独占取材!?
clicccar
1950年代の英国には「モッズ族」と呼ばれる不良どもがいた。彼らはヴェスパのスクーターを連ねて暴走したが、この系譜は今はないのだとこの記事では書いている。暴走族はいないかもしれないが、2011年8月に起きたロンドン暴動は記憶に新しい。しかし、モータースポーツが盛んだと暴走族が生まれない、というのも「暴論」のような気がする。
アゴラ編集部:石田 雅彦