こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
今日明日は都議会で一番長い日、代表質問と一般質問が行われます。
今回の最も大きな争点の一つは、先ごろ知事が東京都による負担額を395億円で合意したと発表した新国立競技場問題です。
(画像は知事の部屋より)
初日の所信表明演説で言及した際に議場からは一切ヤジが飛ばなかったので、もちろん主要会派には事前に根回し済みだったのだと思いますが(我々は聞いてない。苦笑)、今日の代表質問のスタンスなどを見ると
自公→賛成
共産→反対
その他→中立(議論を通じて妥当性を見極めたい)
といったところになるようです。
本日の答弁や舛添知事のネット連載でも、金額の根拠について色々と説明がありましたが、
新国立競技場、東京都「395億円」負担で合意。ただし現行法では「歩道橋」ぐらいしか造れない!
http://bit.ly/1XQ9vCr
「スポーツ文化の中心・災害時の避難場になる」
「試算すると、経済的波及効果も高い」
など理屈は色々とつけておられるものの、最終的には「総合的に判断をした」というところに行き着きます。
残念ながらどれだけ精査しても試算は試算に過ぎないし、設計図もない現段階では、どの部分を負担するのかもわかりません。
身も蓋もない話しですが、こういうのは最後は「決め」の問題で、どこかで責任ある立場の人間が政治的決断を下すしかありません。
そういう点で、まず一つの決定を下した舛添知事の姿勢には、一定の評価ができるものと個人的には感じています。
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そして
「この金額なら都民の理解を得られると判断した」
「都民の代表である都議会に、十分な議論をいただきたい」
とのことで、これに対して共産党さんが急先鋒で
「一度は負担を突っぱねておきながら、意見を翻した」
「とうてい都民の理解を得られるものではない!」
と批判をしているわけですが、このあたりの温度感は実際どうなのでしょうか…?
少なくとも私の周りの人々の声を聞いてみると、
「もういい加減、どこかで決めて前に進めてくれ」
「国立とはいえ、東京都も協力しないわけにはいかないだろう」
という意見が多いような気がしています。
ネット上でも、それほど大きな批判は出ていません。
振り上げた拳のおろし方が格好悪いというのは確かですが、あのまま声を上げなければなし崩し的に500億円の負担になったわけで、100億円を勝ち取るための交渉術だったという好意的な解釈もできます。
明日の一般質問や来週の委員会質疑を通じて、引き続き舛添知事や執行部側との意見交換は続きますが、皆さまはこの東京都負担について、どのようにお感じになるでしょうか?
都議会の最終日に会派としてのスタンスを表明する前に、様々なご意見を頂戴できれば幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
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