昨日の朝日新聞でこのような記事が出ました。
児童扶養手当、増額へ ひとり親家庭、2人目以降 来年度から
2015年12月12日ひとり親家庭に支給される「児童扶養手当」について、政府は来年度から子どもが2人以上の家庭の支給額を引き上げる方針を決めた。年末の来年度予算編成に向け、倍増を軸に厚生労働省と財務省が調整している。2人目の支給額引き上げは35年8カ月ぶり、3人目以降は21年半ぶり。
児童扶養手当は1人目の子ども分として月額最大4万2千円が支給されるが、2人目は5千円、3人目以降は3千円ずつと大幅に減る。これを2人目に1万円、3人目以降に6千円ずつと、それぞれ倍増することを軸に検討している。
受給者は3月時点で約105万8千人。10年前より約14万7千人増えた。子どもが2人以上いる受給者は約42万3千人で、全体の4割。ひとり親家庭の貧困率は54・6%(2012年)と高く、子どもが多い世帯ほど家計支出が増える。政府は子どもの貧困対策の目玉とする考えだ。増額に必要な国費は100億円弱とされ、今後の予算編成の中で調整する。国費とは別に支給額の3分の2を自治体が負担しており、政府はこの地方負担が増える分を交付金で賄うことも検討する。
「低すぎるひとり親の給付を上げて」キャンペーンをしてきましたが、我々の「せめて2人目以降を5000円から1万円に増やして!」という要望に近いラインで検討が進んでいる模様です。
当初は「500~1000円プラスが現実的」と省庁関係者には釘を刺されていましたが、5000円引き上げが勝ち取れるかもしれない、ということです。
これが達成されれば、35年間下げられ続けてきたひとり親向け給付に歯止めがかかります。またひとり親の貧困、子どもの貧困を多少なりとも緩和させることが可能になります。(年間6万円程度なので、まだまだですが・・・)
ひとり親を救えキャンペーンでは、今月には菅官房長官に署名を渡しに行き、最終決定を後押ししたいと思います。
朝日新聞でも「倍増することを軸に検討」ということで、最終決定でない旨書いていますが、もう少しで本決まりなので、署名頂いた皆さん、引き続き応援よろしくお願い致します!
編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2015年12月13日の記事を転載させていただきました(アゴラ編集部でタイトルを改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。