史上最年少東大講師!『いつかリーダーになる君たちへ』 --- 井上 貴至

「君ら東大生は何も知らない。とにかく現場に行きなさい。

東大の人気授業・川人ゼミの最初の授業で、川人博(かわひとひろし)先生から言われた言葉が10年以上経った今も耳にこびりついている。

川人ゼミでは、大人数の講義を受けるだけではなく、様々な社会課題の現場に、自発的に行くことが強く求められる。今の僕のスタイル、現場でとことん向き合って政策を立案するというスタイルも川人ゼミの影響が大きい。

そして、川人ゼミでの体験を「スタディーツアー」(社会問題発信型ツアー)という形に昇華したのが、ゼミの後輩安部敏樹(あべとしき)君だ。

社会問題は、当事者以外の関心を集めてこそ解決に向かう!という信念の基、
●社会問題に関心を持つコストを低くしたい、
●そのためのプラットフォームをつくりたい、
と、リディラバを設立、「スタディーツアー」を始めた。

⇒ 詳しくはこちら。安部敏樹君『僕がリディラバを始めた理由」
 http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/67791063.html

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リディラバ安部敏樹代表。(地方創生の最先端・長島町役場にて)

その後、社会問題の百科事典「トラプロ」のサイトをオープン、それらの経験を生かして、企業向けの研修や、高校生と一緒につくる修学旅行などさまざまな事業に取り組む。

平成26年には、リディラバのスタディーツアーが観光庁長官賞を受賞した。

今、最も注目される社会起業家のひとりで、平成24年からは東大で講師も務める。当時24歳!その授業を書き下ろしたのが、話題の新刊『いつかリーダーになる君たちへ』だ。

いつかリーダーになる君たちへ
安部 敏樹
日経BP社
2015-12-11



社会問題を解決するためのビジネスプランづくりを通して、チームビルディングプレゼンテーションなど受験勉強ではなかなか学べなかったが、社会で活躍するためには必要な本質的なことに踏み込んでいく。

<安部ゼミでのグランドルール>
●議論に積極的に参加する
●属人的な議論をしない。属事的であれ
●発言の意図を明確に
●準備不足でした、という言い訳はやめよう
●そんなの無理だ、とは言わない
●自分ができていなくても批判をする

<ディスカッションする前に決めておくこと>
●前提条件
●役割
●議決
●ルール共有
●対外共有
●選択肢
●時間配分

など超実践的かつ具体的。常にそばに置いて、何度も読み返したくなる。
これは、お薦め!

<関連記事>
安部敏樹君「僕がリディラバを始めた理由」
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/67791063.html

安部敏樹「Nobless Oblige ~社会を変える学びとは~」
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/66452728.html


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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

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http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68480758.htmlburi


編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2015年12月20日の記事を転載させていただきました(アゴラ編集部で改題)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。