昨日も紹介した宮崎けんすけ代議士の「育休取得宣言」について、想像以上に議論の広がりが見えており、これはとても良いことだと思います。
男性国会議員は育休をとらずとも育児はできる
http://blogos.com/article/151487/
その中で気になるのが、「リベラル」と呼ばれる立場の女性議員たちから辛辣な意見が多いこと。冒頭の記事に加えて、
もう一度、言う。マタハラ、制度があっても育休すらとれない現実もある。国会議員のすべき仕事は二人揃って給与全額保証の育休を優雅に取ることではなく、現実に向き合っている人たちを法改正で守ること、だ。この二人の考えを私は全く理解できない
金子恵美議員の夫・宮崎謙介議員、育休取得の希望を伝える 与党は賛否両論自民党の宮崎謙介衆院議員が、子供が生まれた後に1カ月程度の育児休暇を取りたいという希望を党に伝えた。与党内では賛否両論が出ている。
蓮舫さんのこのコメントは大きな反響を呼んでいます。
もちろん色々なご意見があって良いと、前置きした上で…
私は前職で女性が9割という職場に努めていましたが、女性の敵は女性と申しますか、出産・育児に関して厳しい意見を述べるのは女性管理職の方が多いという傾向は肌感覚で感じたものです。
やはり、自分自身が乗り越えてきた壁なのだから、という想いがあるのだと思います。その経験やお考えはもちろん、否定するものではありません。
「国会議員なんだから、職責や責任感が違う」
「国会議員なんだから、自分でやりくりできるはず」
というご指摘には一理あることは認めた上で、これは国会議員を「店長」「マネージャー」「管理職」などにも変えて適用できてしまう事実は見過ごせないと思います。
「部長の役割は自ら育休を取ることではなく、部下に取らせることです」
「取締役会に進言して、そういう制度・気運をつくるのが先でしょう!」
という意見はもっともなんですけども、きっかけがなければ取締役会で議題にもならないんじゃないかと思います。
ともあれ、賛否両論さまざまな意見や温度感を見ていると、遅くとも20年以内には男性議員、引いては社会の男性たちが当たり前に育休を取る時代が来るのではないかなーと個人的には感じる次第です。
この気運を創りだした宮崎けんすけ代議士の矜持に、改めて尊敬とエールを送りたいと思います。
がんばってください!
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
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