こんにちは、水野友貴です。
先日は千葉県人権啓発事業補助金事業の第3回千葉県東葛地区人権サミットに出席しました。
主催者はNPO法人人権ネットワークPEaCE21で、人権問題の解決に向けて差別のない社会を目指す活動を精力的に行っている団体です。
昨日は、千葉県柏児童福祉司兼相談調査課長の三田茂男さんによる「児童相談所の役割と子供たちの現状について」ご講演をいただき、その後はコーディネーターに柏商工会議所会頭の寺嶋哲生さんをお迎えして松戸市長・本郷谷氏、柏市長・秋山氏、我孫子市長・星野氏がパネラーとなり、こどもを守り育てるための行政の役割を各自治体の取り組みを交えて意見交換がなされました。
児童虐待には
●身体的虐待
●心理的虐待
●性的虐待
●ネグレクト
の4種類があり、子供の面前でDVを行うという
心理的虐待が昨今では増えてきています。
千葉県における児童虐待の相談受付件数も平成26年には5378件と急増。
増えている理由としては
●虐待定義の明確化
●核家族化
●虐待への意識の向上
→相談経路が近隣・知人増加
虐待を受けた子供たちは様々な影響を受けます。
身体的影響、知的発達面の影響、心理的影響(対人関係障害、低い自己評価、行動コントロール)。
様々な社会背景が絡み合い、児童虐待が増えているわけで、社会問題となっていますが、第一義的な役割を果たすのが市町村となります。その次が児童相談所。
これは決して他人事ではなく、誰でもリスクが重なれば起こりうる、という自覚が必要です。
講師の三田さんからは子供たちを守るためには児童相談所が強い権限を行使することも必要であり、
常に子供側の視点に立つこと、さらには起きる前に予防的な対応の重要性を強調されていました。
原因を究明することで、何が問題となっているのかを突き止めることができ、それが支援ポイントとなります。
各自治体の首長もそれぞれの取り組みを紹介し、地元の我孫子市では星野市長からは、妊娠から出産、産後、育児まで切れ目なくサポートする体制整備について語られました。
我孫子では産後ケアを去年から始めています。若いお母さん方が利用され、母子への心身のケアや育児のサポート等を行い、産後の生活を支援しています。
私たち親目線ではなく、子供たちにとって有害かどうかで判断するよう視点を変えていかなくてはなりません。
柏児童相談所については平成28年度千葉県の予算で含まれておりますので、詳細をまたブログに書きます。
すべての人々の人権が守られ、豊かで明るい社会を目指すために改めて最重要課題として取り組んでいくことを誓った講演会でした。
昨晩は人権サミット参加で、預かっている子供たち(甥と姪)は両親に任せてきたのですが、保育園にて障がいのある子供を育てている親御さんから「こんなに優しいこどもたちは見たことないです」とお話しいただき、心の底からうれしく思いました。
いつも、「みんなおんなじなんだよ」と話し、「困っているおともだちがいたら助けてあげてね」と
ことあるごとに言っているので、しっかりと実践していることに感動しました。
みんなに優しくされているから優しくできるのかな。
優しい気持ちを大切にして育ってもらいたいです。
水野 友貴 千葉県議会議員(無所属、我孫子市選出)
http://mizunoyuuki.com/
編集部より:このブログは「水野ゆうきオフィシャルブログ」2016年2月13日の記事を転載しました(編集部でタイトル改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、水野氏のブログをご覧ください。