今年もやって参りました、2月恒例のスポーツ・イスラトレーティッド誌の水着特集号!毎年、スーパーボウルが終了しメジャーリーグも開幕していない中休みの折、冬将軍が猛威を振るう全米に熱気を運びます。
以前からお伝えするように、スポーツ・イラストレーティッド誌・水着特集のカバーを飾るモデルと米株には切っても切れない深~い関係があるんですよね。アメリカ出身であればS&P500はその年に陽線引けし、そうでなければ陰線引けという、あのアノマリーです。的中率は8割とされ、特に1967年から1997年の間は31戦28勝と勝率は9割と驚異的な数字を誇っていました
1月が陰線引けし、スーパーボウルもアメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)のデンバー・ブロンコスが制覇するなど年初から不気味なサインが相次いでいますが、果たしてどうだったのかというと・・。
今回は、スポーツ・イラストレーティッド誌・水着特集号始まって以来の画期的なカバーでした。2015年はNYヤンキースのデレク・ジーター前主将への引退の餞か、ジーターのガールフレンドでバージン諸島出身のハンナ・デービスちゃんがゲットしましたよね。50周年記念特集号を迎えた2014年といえば、3人のモデルが同時に誌面を飾ったのは記憶に新しい。
で、今年はというと・・・ひと味もふた味も違います。まず、総合格闘界のプリンセスで映画「ワイルド・スピード SKY MISSION(原題:Furious 7)」に王子の護衛役で登場したロンダ・ラウジーに白羽の矢が当たりました。金髪碧眼の正統派モデル、ヘイリー・クラウソンという選択は王道そのものです。さらに今回はもう一人、アシュリー・グラハムが上記の2人を含めカバーガールに選ばれました!このアシュリー、プラスサイズ・モデルすなわちポッチャリ型であることがポイント。プラスサイズのモデルが表紙の座を射止めた事実は、タイラ・バンクスが1996年に黒人女性として初めてカバーを彩ったほどに歴史的なんですよ。
カバー発表式典で、アシュリー(中央)は驚きっぷりもプラスサイズで微笑ましい!
今年のカバーは、こちら。左からヘイリー、アシュリー、ロンダです。
(出所:Sports Illustrated)
もうひとつ、グッドニュースがあります。そう、この3人はそろってアメリカ生まれなんです!ロンダとヘイリーはカリフォルニア州、アシュリーはネブラスカ州の出身ときました。スポーツ・イラストレーティッド誌、移民排斥を主張するトランプ候補やTPP反対派のサンダース候補が台頭する時代の流れを汲み取り、グローバルな色合いを削ぎアメリカ人を揃えたのかもしれませんね。
(カバー写真:Sports Illustrated)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2016年2月21日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。