こんばんは、都議会議員のおときた駿です。私も二度ほど参加させていただき思い入れのある日本一の祭り「阿波おどり」が開催される徳島市で明日、市長選が行われるとのことで、急遽こちらを寄稿させていただきたく思います。
1年のうち361日を8月に4日間だけ行われる阿波おどりの準備に費やすという徳島市。そのせいか(?)前回市長選の投票率は25パーセント程度と「超」低迷…。が、明日27日(日)投開票の市長選は例年にない展開と盛り上がりを見せています。
四期目を目指す現職に対し、三人の新人が挑むという構図ですが、例年にないのがまず、自民党が分裂選挙になっている点です。
四選を目指す原秀樹市長には、議会の半数以上の市議が支援し、おおさか維新の会も推薦を出しています。3期12年の市政改革の実績を強調し、団体からも多数の推薦を得ての組織選挙を展開。
通常であれば自民党は現職を推薦するところですが、徳島1区の後藤田正純代議士が地元出身の元アナウンサー・遠藤彰良氏を擁立し分裂。「おはようとくしま」という、徳島県民であれば誰でも知っている人気番組でメインキャスターを長年務めた遠藤氏は、抜群の知名度を活かして選挙戦を闘っています。
両者は60歳と同い年で、地元の進学校である城北高校の同級生ということもあり、火花を散らしています。
この2人に割って入ったのが、同じく城北高校出身で東大卒弁護士というピカピカの経歴を持つ40歳の立石量彦氏。立石氏は政党に推薦依頼は出さず、特に国会議員などの支援も受けていません。報道によれば同級生を中心に、若さと清新さをアピールし、現職市長が進めてきたハコモノ行政に反対し、注目を集めています。
4名が立候補していますが事実上、この3名の有力候補による争いとなっているようですが、事前の下馬評で後塵を拝しているのが、なんと有利なはずの現職候補!首長選挙においては、日頃からあらゆる市政行事に顔を出して抜群の知名度を誇る現職が圧倒的に有利な選挙戦を展開するのが鉄板のパターンですが、どうやら徳島市では「大番狂わせ」が起こるかもしれません。
徳島市の有権者数は約20万人。投票率が前回並の25パーセント程度であれば、総投票数は5万票。これを3人の候補者が分け合うとなると、文字通り一票を争う勝負になる可能性があります。
結果次第で、今年の阿波おどりの風景も変わるかもしれない徳島市長選挙。私は残念ながら投票権はありませんが、ぜひ関係者の方には投票所に足を運んでいただきたく思います。
え、誰に入れたら良いかわからない?選挙ドットコムとしては、各候補のホームページを比較して、と言いたいところかもしれませんが、一番簡単なのはそれぞれの候補者が出している選挙公報を見ることですね。
こうしたものもチェックして、あなたが信じる候補者に一票を投じに行きましょう!
おときた駿 / 東京都議会議員
おときた 駿(東京都議会議員/北区選出)
北区うまれ、北区育ち。海城高校卒、早稲田大学政治経済学部卒。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループにて7年間のビジネス経験を経て、現在。ネットを中心に積極的な情報発信を行う、通称「ブロガー議員」。
Twitter : https://twitter.com/otokita?lang=ja
Webサイト : http://otokitashun.com/
編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2016年3月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。