ふつうの人が政治を動かした七つの物語

駒崎 弘樹

じゃんじゃかじゃーーーん!!

新刊を出しましたよ。この本は、我ながら多くの人に読んでもらいたい本です。

 

実は、「社会起業家」なんて呼ばれ続けて、最近少し壁にぶち当たっていました。

確かに、社会問題解決のための事業を創る人は必要だ。そのためにも「ソーシャルビジネス入門」という本も出し、社会問題をバンバン解決するような事業が出てこないと、この日本は問題だらけで壊死していくよね、と。

しかし一方で、社会問題解決のための事業を創れる人って、やっぱり少数。社会起業家も起業家なんですよね。ある程度特異な資質が必要。

ただ、それだと「足りない」。一部の突き抜けたやつらが、突き抜けた事業をして、これまでなかった解決策を創る、というのは確かに大事だけど、それだけだとこの社会問題の大軍には勝てない。

100万のペルシア軍に300人で戦った屈強のスパルタ戦士は、奮戦も虚しく全滅したわけで。
やはり、もっともっとたくさんの人々が、問題解決に参戦しないといけない。

でないと、僕たちは迫りくる社会問題に押しつぶされ、圧死していってしまいます。

そこで、「普通の人」が、普通に社会を変えていけないのか、と。普通にフリーターやって、主婦やって、障害があって、っていう、どこにでもいる人たちが、人間離れした能力使わないでも、「ちょこっと社会を変える」ことはできないのかな、と考えたわけです。

そうしたら、あったのです。あったどころじゃなく、かなりあったのです。「普通の人が、ちょこっと社会を変えちゃった」ケースが。これは普遍的です。これならば、誰しもがチェンジメーカーになれます。別に肩肘張らずとも、まあいっちょやってやるか、くらいなもんで。

そしてそんな事例だけでは終わりません。事例は常に「まあ、そうは言うても、普通の人だけど、やっぱり特殊だよね」論に陥ってしまうので。それを、方法論に落とし込みました。後半は「あなたも、こうやればできる」というメソドロジーを追記しました。それはロビイスト駒崎が、10年間かかって血肉としてきた「やり方」の一端を披露しています。

この本を書き上げた今、僕は確信を持って言えます。
「誰だって世の中は変えられる。ただ、みんなやり方を知らないだけだ」と。

この本を読んで、「普通の人の社会の変え方」、知ってください。

「社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語」

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編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2016年3月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。