「幼少期からの2カ国語教育 米国で人気拡大」の記事

(WSJ)幼少期からの2カ国語教育、米国で人気拡大  http://on.wsj.com/1W4iQDK

移民が高等教育の段階から恒常的に入ってきてどんどん国民となっていくので、能力が高くて英語もあっという間に習得した1世と、その2世で、アメリカの社会全体としては2言語をネイティブな人が多くいる。

ただ、移民系は政策の中枢などには何世代もたたないと入れないし、政策に関わるエリート社会の選抜の際に色々バイアスがかかったりするので、移民1世・2世で自分の祖国についてかなり偏った情報ばかり伝えて政策を歪めたりすることも起こり、結局米国の対外政策は歪みがち。

総体としては米国社会の外国語能力はあるが一部に偏っており、外国語を全くできない人との落差が激しい。

よその国で初等・中等教育を受けた人(途上国では全て英語で教えている学校が多い)を移民で導入しているので、アウトソーシングしているのと同じですね。

なお、日本の大学に外国から優秀な人材を多く入れようとしたら、また優秀な移民にたくさん来てもらいたかったら、日本の大学・大学院を出たらすぐに永住権をあげる、といった抜本的な政策や変化がないとまず無理です。移民は条件のいいところに行くのですから。

「現場でひたすらがんばれ」という竹槍精神では解決できないことがあります。


編集部より:この記事は、池内恵氏のFacebook投稿 2016年4月4日の記事を転載させていただきました。転載を快諾された池内氏に御礼申し上げます。