7月に参議院選挙があります。 まだ日程が決まりません。
議員になってわかったことは、選挙の度に「開票所」の懸念がある、ということです。 「投票」所ではなく、「開票」所です。
豊橋市の場合、市内の最も大きな屋内施設である、豊橋市総合体育館に投票が終わると全ての投票箱が集められ、開票作業が始まります。 当然その日、というかその週末は、総合体育館のスポーツ施設としての利用ができなくなります。
7月の参議院選挙は、報道などで10日、17日、24日が投票日の候補として上がっています。 豊橋市の選挙管理員会に問い合わせたところ、10日と17日の週末は押さえてあるものの、3週連続で押さえることは憚られ、現在、24日の週末は、東三河地域の中学生の総合体育大会(ハンドボールなど)が予定されているということ。
もし、これで24日になると、中学生らの予定が変更を迫られる可能性があり、そうでなくても既に10日・17日のうち、一方の週末は確実に無駄になってしまいます(「キャンセル待ち」みたいなものもあるそうですが)。
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参議院選挙は、まだしも、予め日程の予想がしやすい選挙であるため、会場の調整がしやすいです。 しかし、これが突然の選挙になると大変。
「イクメン議員」の不倫辞任による、突然の補欠選挙が、この週末に京都であります。 京都府と選挙区である京都3区の自治体(京都市伏見区・向日市・長岡京市・大山崎町)に問い合わせたところ、それぞれの投票会場は、
- 伏見区・・・ 伏見区役所
- 向日市・・・ 向陽小学校
- 長岡京市・・・ 長岡中学校
- 大山崎町・・・ 中央公民館
ということでした。
このうち、2つめと4つめの向陽小学校と、中央公民館については、選挙の際によく使われる会場ということで、一般利用も1ヶ月・2ヶ月前からの予約となっており、補欠選挙の方が先に決まったため、先約などはなかった様子。
長岡京市については、選挙によって西山公園体育館(市民体育館)を使うこともあるが、今回は(先約があったため?)長岡中学校に決まり、同様に中学校の先約はなかった様子。
しかし、伏見区役所については、市民利用もできる4F会議室などを開票所とするようで、「調整の上、以上のことは答えられない」ということでした。 だから、もしかしたら、先約の市民に移動をお願いしたのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。
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さて、いわゆる「2019年問題」とは、次のとおりです。
大規模なイベントを開催可能な展示会場の多くが東京圏に集中し、それらの大半が2020年東京オリンピック開催のための準備作業の始まる2019年夏からパラリンピックが閉幕する2020年9月までの間、1年間以上占有されるため、東京モーターショー、東京おもちゃショー、コミックマーケット等、大規模展示会場を利用して行われてきたイベントの多くが開催困難あるいは規模の縮小に追い込まれる問題。
– https://ja.wikipedia.org/wiki/年問題
大規模イベント・会場だけでなく、あるいは首都圏だけの話でなく、大規模>中規模>小規模、そして、東京>首都圏>地方、とイベント会場の移転などで、ちょっとずつ全国にそのしわ寄せが来ることでしょう。
そして、当然3年後の2019年にも参議院選挙があります。
参考までに、2014年2月の都知事選の23区開票所の一覧です。
(引用元: http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/02/08/7216195 )
- 千代田区: 区役所4階会議室
- 中央区: 中央区立築地社会教育会館3階屋内体育場
- 港区: 港区スポーツセンター
- 新宿区: 新宿区立新宿スポーツセンター
- 文京区: 文京スポーツセンター
- 台東区: 台東リバーサイドスポーツセンター体育館
- 墨田区: 墨田区総合体育館
- 江東区: ホテルイースト21東京
- 品川区: 品川区立総合体育館
- 目黒区: 目黒区立碑文谷体育館
- 大田区: 大森スポーツセンター
- 世田谷区: 世田谷区立総合運動場体育館
- 渋谷区: 渋谷区神南小学校体育館
- 中野区: 区立中野体育館
- 杉並区: 杉並区荻窪体育館
- 豊島区: 豊島体育館
- 北区: 北区滝野川体育館
- 荒川区: 荒川総合スポーツセンター
- 板橋区: 板橋区立上板橋体育館
- 練馬区: 練馬区立光が丘体育館
- 足立区: 足立区総合スポーツセンター
- 葛飾区: 葛飾区総合スポーツセンター
- 江戸川区: 江戸川区総合スポーツセンター
2014年の都知事選は、猪瀬知事の辞任に伴う選挙で、こちらも突然のものです。 そのため、通常よく使われる開票所とは違うかもしれませんが、豊橋市の例に倣えば、今年2016年も3年後の2019年も、複数の週末に渡って、これらの会場が押さえられる可能性が高そうです。
それはつまり、それだけスポーツ利用などが制限されるということ。 これは全国の自治体で同じ課題を抱えています。
民主主義の根幹として、後からでも選挙が優先されるという前提に立っているのかもしれませんが、施設の効果的な活用を考えるのであれば、参議院選のように予め決まっている選挙については、早く日程を決めてほしいものです。
今年7月の参議院選よりも、4ヶ月もあとに予定されている豊橋の市長選の方が、先に日程が決まっています。
98年11月14日生まれの豊橋っこ約9名へ – 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/160404.html
では!
プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ