築地市場の電気代は、年間10億円弱!

音喜多 駿

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日は両角・上田両都議の会派メンバーと学生インターンスタッフとともに、
移転間近の築地市場に行政視察へと伺いました。


(逆光でみんな眩しそう…)

ご案内の通り築地市場は11月上旬を持ってその役割を終え、
11月7日から豊洲新市場へと移転することになります。

81年の歴史を誇る市場内は随所に歴史を感じさせますが、
オフィス棟の廊下はこんな感じ。映画で見る昭和の雰囲気そのもの…!

「洋式便所 / WESTERN」という表記も、日本で初めて見ましたよ。
東南アジアとかだと、まだ時々あるらしいですが。

現在築地市場がある場所を貫く予定の環状二号線は、
もはや目の前まで完成しており、敷地内への延伸を待つばかりとなっています。

建物の中から見ると、まさにこんな感じ。

こちらは駐車場の屋上から俯瞰した築地市場。
扇型になっている敷地はまるで野球場のようですが、
広さは東京ドームの5倍だそうです。

一角に見える白い塊は、市場の内外から集められた発泡スチロール。

アップで見るとすごい量ですね…
ただ、

とのことで、また市場内にリサイクル施設があるそうです。

本日の視察から得た知識や問題意識は多岐に渡りましたが、
大きく気になったのは「電力」について。

新鮮な魚たちがいる大量の水槽や大型の冷蔵庫・冷凍庫を有する築地市場、
年間の使用電力は5000万キロワット近くにも及びます。

こちらを電気代に換算すると平成26年度で9億8900万円と、
毎年10億円近くとなっているようです。

これくらいの規模になると気になってくるのが、電力自由化による影響です。
現在の上記電力はすべて東京電力との契約になっているようですが、2016年4月からは小売分野でも
全面自由化となり、ますます東電以外の電力会社の存在価値が発揮されることが予想されます。

こうしたきっかけで東電との契約見直しが行われれば、
電気料金も大幅な見直しが図れる可能性があります。


高圧部門の電力はすでに自由化されていますが、
このタイミングでまた課題として遡上に昇ることを期待して…の意です

また、現在の築地市場には十分な非常電源がなく、
避難用の最低限の電力程度しか確保できないそうですが、
首都直下型地震に向けてこうした災害対策も改善の余地があるかもしれません。

今日はこの部門の担当者がいなかったため詳細は話しはできませんでしたが、
週明けに新市場での電力事情について意見交換をしてみたいと思います。

その他にも、移転に向けての細かな課題や、
移転後の土地利用という最大の懸念点を抱える築地市場。
今日の視察内容を元に、引き続き調査研究を重ねていく所存です。

また折にふれて報告して参ります。
それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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