常識なき都知事は去れ

一昨日発売の週刊文春により、今度は「舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!」と騒がれています。BLOGOSでも「舛添要一」タグが連日1位と話題ですが、本ブログでは以下、彼を巡る一連の問題につき簡単にコメントしておきます。

本件に関して私は、橋下徹氏のブログ上での指摘が正鵠を得ているのではないかと思っています。BLOGOSの記事見出しを見てみても、『舛添氏の問題に橋下氏“Cランク解説ばかり”』(16年04月29日)とか、『橋下氏「舛添さんの論理はハチャメチャ」』(16年05月02日)とかと、痛烈な批判を展開しています。

今週に入っては10日未明、「湯河原への公用車使用、取りやめへ」ということになりました。「さまざまな批判を受け止めた結果だ」との説明が舛添氏から、為されたとの報道がありました。

つまり今回知事は、世論に負けたということです。しかし東京都の知事ともあろうものが、こうやって世に散々に指摘を受けて初めて分かるとは、常識の甚だしい欠如を示すものでありましょう。「動く知事室」とは、何を寝ぼけているのかと呆れ果てた次第です。

今週月曜日たまたまテレビを見ていましたら、舛添氏がTBS系の「NEWS23」という番組に生出演していました。彼のコメントを聞いてみるに、例えば飛行機のファーストクラスの利用については「到着してすぐ日本語でなく英語で(仕事を)やる。若くてもキツイ。ほかの経費のムダを削ってでも必要」等々と、非常に低レベル極まるものでした。

一般の会社でも海外の出張先に到着直後に、英語で仕事をするのが普通です。その程度で「キツイ」と考えるならば、そもそもが知事職など目指すべきではなかったのです。立候補した以上は当たり前に、その程度の事柄ぐらいは出来ねばならないと思います。

仮に百歩譲って飛行機のファーストクラス利用を飲むとしたらば、何のためにスイートルームに泊まる必要があるのでしょうか。之に関しても何を考えているのか、舛添氏は云々カンヌンと戯言をぬかすといった有様です。

彼は例えば上記テレビ番組でも「事務方の…」「事務方が…」と責任逃れに走るというふうでした。何でも彼んでも秘書だ事務方だと言う類の輩にトップが務まらないのは言うまでもないことです。これ以て悪しきは事務方でなく、彼自身の人物という他ありません。私は自分の宿泊は精々ジュニアスイート位で十分だと思っています。

今回「37万円以上にのぼる温泉リゾートへの支出が、政治資金収支報告書に記載されていた会議費用ではなく、正月の家族旅行に使われていた可能性が指摘」されています。之が事実であれば犯罪行為で、即刻辞任が求められます。本日午後の定例会見で彼が何を語るか、よく聞いてみる必要がありましょう。

我々は2年前の2月、「ポスト猪瀬」として不幸にも愚かな選択を下したのです。一都民として夫々がその誤りをきちっと認識した上で、「ポスト舛添」を選ぶ時に活かして行くことを考えるべきです。

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