娘と妻のピアノ共演。ALSでも失われなかった音の感性

「音が見える」

そんな経験をしたことがありますか?

娘のピアノの発表会で、久しぶりに体感しました。

今回の発表会のテーマは「連弾」です。
ほとんどの子が先生と一緒に弾く中、ウチは娘と妻の連弾でした。最近は朝ごはんの前や、夕ごはんの前に一生懸命練習していました。当日も、家を出る直前まで合わせていました(笑)

会場はフラットだったので、車椅子で後方からでは、ピアノを弾いてる2人の姿は見えませんでした。曲目は「365日の紙飛行機」、朝ドラ「あさちゃん」のテーマソングです。

弾き始めから、優しく温かく楽しい音が、空間に広がっていくのが見えました。親バカと言えばそれまでですが、私がALSになって以来、なかなか親子の晴れ舞台ということはなかったので、普通に家族の時間を堪能できることが、心の琴線に触れたのかもしれません。

本当に良い音楽に触れた時、目の前に広がるものがあります。私も片手で数えられるくらいしか経験ありませんが、これが「音楽の力」です。今までは、教会の厳かな雰囲気が見えたり、母なる海が見えたり、太古の昔の神秘的なエネルギーを感じたりしました。ALSでも、私の感性は失われません。とても良い休日を過ごせました。

今、隣でビデオを確認していた妻が狼狽しています。どうやら、娘の単独ステージが手違いで録画されていなかったようです。子どものビデオは、老後の楽しみになりますね。私の心のビデオには、バッチリ撮りましたが、娘は泣くだろうな(笑)

後日、家で発表会して録画します!

恩田聖敬
クラウドファンディング
http://japangiving.jp/p/4071


この記事は、岐阜フットボールクラブ前社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年6月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。