「井上さん、今度の唐池(恒二)さんの本は面白いよ。これまでの本はライターが聞き書きで書いてきたけど、今回の本は唐池さん自身が書いたもの。」
4月。JR博多シティ。現在開催中の長島フェアの打ち合わせの際、丸山社長から薦められ、その場でぽちっと予約注文しました。
船舶事業、外食事業、そしてD&S列車。
JR九州を牽引した濃密な体験が、臨場感とユーモアあふれる言葉で書かれています。
その中で1番共感したのが、「すべてを貫く哲学=コンセプトが大切」ということ。
そして、何事も、「コンセプト」と「ネーミング」が一致した時に一番しっくりきます。
「ネーミングは、徹底的に勉強し、とことん考え抜いてはじめてできるもの」
「あそBOY」「ゆふいんの森」「ななつ星」「ビートル」など”ネーミングの神様”の異名をとる唐池さんの文章が、ずしりと響きます。その詳細については、ぜひ本書を読んでほしいのですが、僕も(もちろん唐池さんにはまだまだ及びませんが)「ネーミング」については相当考えています。
「地域のミツバチ.」「長島大陸」「ぶり奨学金」「獅子島の子落とし塾」・・・
「地域連携コーディネーター」「地域再生マネージャー」というありきたりの名前では、読売新聞の顔の欄などでも取り上げられなかったでしょうし、地方創生人材支援制度で長島町に派遣されることもなかったでしょう。「ぶり奨学金」という名前だからこそ、みんなが支え取り上げてくれるわけで、「1次産業振興奨学金」ではぜんぜんダメだと思います。
だからこそ、”ネーミングの神様”唐池さんがどのように考えてきたのか、というのはとても勉強になります。
「あそBOY」のときも、なかなか神様が降りてこなかった。何度も現地を訪れた。現地の人の話に耳を傾けた。・・・阿蘇というと、一般に「火山」「スケールがでかい」「力強い」といったイメージがあり、猛々しい男の山を思い浮かべてしまう。実際に阿蘇を高所から展望すると、その眺めは火山のそれではない。・・・阿蘇は女性なのだ。心優しい母なのだ。「阿蘇」では、阿蘇が正しく伝わらない。ひらがなにしてみよう。「あそ」。これはいい。
この本には、「コンセプト」と「ネーミング」の他にも、
●経営方針は、トップが自らの言葉で語る。
●2メートル以内で語り合うと、互いに心が通じるようになる。
●人を元気にすると、自分も元気になる。
など具体的な体験とメッセージが散りばめられていて、とても参考になります。一気呵成に読みきりました。これはいい!
<もっと知りたい!>
『やる!唐池恒二の夢みる力が「気」を作る』を読んで、考えたおもてなしの極意
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国内唯一の旅行業界誌「トラベルジャーナル」最新号(2016年6月6日号)もぜひ!
連載「地域を彩る」に、JR九州やJR博多シティの魅力を書きました。
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宮路さん家の最高級和牛の申し込みは、6月8日まで
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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
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「公私一致」という働き方
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68507744.html
編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年6月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。