市長は、松井玲奈さんに花を贈れてずるい

豊橋出身で昨年SKEを卒業された松井玲奈さんの初舞台「新幕末純情伝」が、はじまりました。

そんな中、こんな気になるツイートが。

実は、僕たち選挙で選ばれる人間は、選挙区内有権者へ金品を贈ることが禁じられています。
「寄附の禁止」と言われるものです。

ぼく(豊橋市議)の場合は豊橋市内の方へ、愛知県が選挙区の国会議員は愛知県民全て、全国比例の国会議員は日本中すべての有権者に、金品を贈ることができません。

数少ない例外は、本人が直接参加する結婚式のご祝儀や告別式のお香典、そして、親族に対するものです。

これは、豊橋市長でも同じです。

というわけで、ぼくが松井玲奈さんをどんなに応援していても、もし玲奈さんが豊橋市民ならば、花を贈ることができません。

それなのに市長は・・・

気になったので、豊橋市の秘書課(市長担当)と、選挙管理委員会に確認しました。

結果は違法ではないとのこと。
その理由は、市長が私費で贈ったものではなく、豊橋市として公費で贈ったものだから、ということです。
(松井玲奈さんが、豊橋市民かどうかは不明のまま)

議員にも「政務活動費」という公費がありますが、しかしさすがに、それで贈ったらアウトでしょう。

市長、いいなぁ。

一方、公職選挙法には触れなくても、公費で出している以上、松井玲奈さんに花を贈ることが、税金の使い方として適切なのか、という議論の余地はあります。

例えば、名誉市民や豊橋ふるさと大使のように、豊橋市として公認している存在ならば、筋が通るでしょう。

また、地元出身選手のオリンピック出場なども理解が得られるところでしょう。 どのレベルの大会までならOKという、線引きが難しいですが。

他にも、現役の市職員が亡くなった場合、告別式への献花なども、気持ち的にはわかるところです。

しかし、松井玲奈さんはふるさと大使など、豊橋市公認の存在ではありません。 豊橋市出身で、芸能活動をしている方は、他にもいらっしゃり、今回の正当性は気になるところです。

裏を返せば・・・、およそ1ヶ月後の8月1日には、豊橋市制110周年の記念式典もあることから、それまでに豊橋市から何かサプライズ的な発表があるのではないかと、勘ぐってしまいます。

どちらにしても、議員の立場を活かして、この度の正当性を質問できる次の機会は、9月の定例会なので、それまで市役所の動向に注目したいと思います。

では!


愛知豊橋・長坂なおと のblog より

プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ