参議院選挙が終了しました。自民党は、アベノミックスの是非を問うための選挙と位置付けていましたが、野党にとっては改憲に必要な「3分の2を防ぐ」選挙という位置づけのようで、議論がかみ合わなかったことは事実です。
「3分の2を防ぐ」は、政策ではないので、議論になりません。しかし、野党統一候補にしてみれば、各政党との施策の調整が出来ていないので、細かな政策を掲げると、議論になった際に、辻褄が合わなくなると判断したのだろうと思います。「3分の2を防ぐ」とうのは、政策ではなく、あくまで姿勢です。
憲法は、発議は国会ですが、決めるのは国民です。発議するにしても、国会の憲法審査会で、各党と議論して、具体的な発議内容を決めることになります。僕らは、緊急事態条項や環境権など、今日的に必要不可欠なことなのに、定義がなされていない事を議論すべきと考えています。憲法は、国民が政治や行政を縛るためのルールです。
一言一句変えてはいけない、とは行き過ぎと思いますが、何が何でも、全部変えてしまうというも行き過ぎです。「政治は、国民のもの」を信条とする自民党は、バランスをしっかりと考えることも仕事です。今回の参議院選挙は、確かに目標を達成しましが、奢ることなく、謙虚に、丁寧に日本の未来をつくることが重要と思います。正に「勝って兜の緒を締めよ」です。
8月には特別国会が開かれると言われます。閣僚人事、経済対策と、前に進むことだけを考えます。
編集部より;この記事は衆議院議員、福田峰之氏(自由民主党神奈川県第8選挙区=横浜市青葉区・緑区=支部長、前内閣府大臣補佐官)のブログ 2016年7月11日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、ふくだ峰之の活動日記をご覧ください。