※写真右は「なんでも鑑定団」・北原照久氏、左は水越氏。
最近、Ustreamを活用した動画TVがブームになっているそうである。動画TVとは「動画を活用したTV」のことである。ライブで生の雰囲気を届けられることに特徴がある。
イニシャルコストが安いことで、多くの番組が開設されているが、成功するにはいくつかの秘訣があるようだ。今回は、動画チャンネル「メディカツ」を運営する、水越浩幸氏(以下、水越)に動画TVの効果的な運用方法について聞いた。
●動画TVの実例紹介
――水越自身が運営する動画TVは「自分TV(R)」と称されている。「自分TV(R)」は、UstreamのライブとYoutubeのアーカイブの2つを利用した活用法である。動画は静止画やテキストに比べて数千倍の情報量があると言われている。これらを上手く組み合わせることで効果を高めることが可能とのことだ。
「動画をYoutubeなどで興味のある人にリーチして繰り返し見せることができるだけでも有効ですが、ライブ動画を使うことで、よりリアルな雰囲気を伝えることが可能です。以前、ご出演いただいたプロフィールライターの女性の方は、番組中、自分の『強み』をいかにして見つけ出すか、というノウハウを惜しげもなく教えてくださいました。」(水越)
「その内容はご自身の有料セミナーとほぼ同じと言ってもいいほどでした。なにしろ社員の方が、『社長、そこまで言って大丈夫ですか?』とコメントしてくるほどだったのです。視聴者の皆さんは大喜びで、『今日のは保存版ですね!』『見ることが出来て良かった』と感動のコメントが続きました。」(同)
――これが実際のTV番組であれば放送事故だろう。しかし動画TVでは、このような事故は日常茶飯事とのこと。水越曰く、かえってこのようなトラブルや事故は視聴者に喜ばれて盛り上がるそうである。また、他のケースでは、番組中に商品が完売したり、紹介したセミナーが定員一杯になるようなこともあるそうだ。
●なぜ視聴者は能動的になるのか
――動画TVで番組中に商品が完売したり、紹介したセミナーが定員一杯になるような現象について水越は次のように述べている。
「これはセミナーの事例ですが、参加した方に、後日お会いすることがあり、無料で聞いたセミナーを、再び有料で参加しようと思った理由について聞いてみたのです。曰く、話しを聞いていくうちに『あれだけのことを無料で話してしまう講師のホスピタリティにまず感動』『もっとたくさん引き出しが有るに違いない』『是非、専門家の本人に直接会って話しを聞いてみたい』という気持ちになっていったそうです。」(水越)
――あくまでも一つの事例ではあるが、LIVE感溢れる動画TVによってコアなフアン層が形成される様子には見るべきものがあるだろう。たった1時間のUstream番組で、「販促」と「集客」が同時にできてしまう。これが動画TVの、ライブ配信の強さであり魅力の一つなのかも知れない。
水越の新刊
『これからの中小店は「動画」で販促・集客しよう!』(同文舘出版)
尾藤克之
コラムニスト
PS
7月26日開催の「第2回著者発掘セミナー」は好評のうちに終了しました。多数のご参加有難うございました。なお、次回以降の関連セミナーは8月末頃に公開する予定です。