今日1つでも良いことがあれば、それだけで「儲けもの」

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人生には楽しいこと、悲しいこと、辛いこと、うれしいこと・・・たくさんの出来事があります。このブログを読んでいるあなたにも毎日様々な出来事が起こっていると思います。私も同じです。

以前、絶望的な状況で、いつも考えるようにしていることは「自分は試されている」という達観と「今まで何とかなってきた」という楽観だと、ブログに書いた時には、たくさんのコメントを頂きました。しかし、本当に心の底から絶望し、人生に打ちひしがれている時は、そんな達観や楽観さえも受け入れる余裕すら無いこともあります。そんな時、どうしたら良いでしょうか?

たくさんの人の人生の悩みや相談を聞いている時、いつも思うことは「辛いのはあなただけではない」ということです。相談を受けている自分の方が辛かったりすることもある。さらに世界を見わたせば、もっと苦しんでいる人はたくさんいることに気が付きます。

一見、悩みも無く幸せに生活しているように見える人でも、実はたくさんの問題を抱え、毎日もがいているのです。水鳥が水面上ではすました顔をしてい ても、水面下では足を必死にバタバタさせているのと同じです。ネット上を見わたせば、不幸な人ほど「リア充」を演出し、お金が必要な人ほど「お金持ち」を 装っています。表面だけを見ては本質は見えません。誰もが、悩みや問題と格闘しているのです。

人生とは「問題を日々解決していくプロセス」です。だから、問題が無い状況の方が例外です。人間には7つの大罪(傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、暴食、色欲、怠惰)があります。そもそも煩悩に支配された不完全な存在なのですから、悩みや問題があって当たり前だと思うことです。

最近教えられたことは、苦しみや悲しみの中でも、今日1つでも良いことがあれば、それだけで「儲けもの」と思うことです。うれしいことや楽しいこと、良かったと思うことや感動したこと・・・小さな経験ができたことだけで、その一日には生きている価値があります。

すべてを解決しようと焦るのではなく、目の前にある1つのことから片付けていく。その積み重ねの先に、予期しなかった未来がきっと拓けてきます。

そう言えば、昨日は冷たいすだちそば(写真)を食べました。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年8月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。