混ぜる自治体で読む『混ぜる教育』

平松守彦・前大分県知事が先週亡くなられた。直接お会いしたことはないが、さまざまな方からその人柄と功績を伺った。関アジ、関サバ、由布院等の「一村一品運動」、そして忘れてはならないのが立命館アジア太平洋大学(APU)の誘致だ。

混ぜる教育

APUは、2000年の開学の時点で「3つの50」

●学生の50%を留学生に、
●出身国を50か国以上・地域以上に、
●教員の50%を外国人に

をほぼ実現。日本中の大学関係者から注目を集めた。

日本の元気のなさは、ダイバーシティ(多様性)のなさにある。だから「混ぜる」ことが必要だというAPUのメッセージは力強い。

混ぜる教育

『混ぜる教育』(崎谷実穂、柳瀬博一 (著))では、APUの理念、尽力、苦労が丁寧に描かれている。

高速道路を歩いてはダメなんですか。

異なる文化や環境で育ったメンバーが共に学ぶことは摩擦や軋轢が生じる。APUが、どのように乗り越えていったのか、とても興味深い。

世界各国から優秀な学生を集めるため、さまざまな企業から奨学金を集めたことも、とても参考になる。
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地域で活動する人はそのホームグラウンドこそ輝くという信念のもと、全国を訪ね歩いてきた。地域には隠れたヒーローがたくさんいるが、地元や業界のことしか知らない人が少なくない。ミツバチ.が花粉を運ぶように、僕が出会った素敵な人や事例をつないで新たな花を咲かせたい。

「地域のミツバチ.」活動を続けてきた。

今、長島町でさまざまなことに取り組んでいるが、一言でいえば、組み合わせる、「混ぜる」ということだ。行政(役場)だけが公共を担う時代ではない、住民や企業、応援団と連携して取り組んでいる。

卒業後戻ってくれば返済相当額を全額補てんする「ぶり奨学金」は、町民や企業が寄付をしているという点で、期せずして、APUの奨学金と似ていることに親近感を覚えた。

役場と住民、企業、大学生等の応援団を「混ぜる」ことには、やはり摩擦や軋轢が生じる。その摩擦や軋轢をどのように乗り越えていくか『混ぜる教育』を参考にしていきたい。
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編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年8月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。