主婦必見!ちょっとしたモノがネットではお金に換わる

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残暑厳しいなかインタビューに協力いただいた山口朋子。

女性は、結婚や出産、育児、介護、夫の転勤などでライフスタイルが変わり、キャリアが中断されることも多い。主婦のためのネット塾を運営する山口朋子氏(以下、山口)は、天職と感じていた建築士の仕事を、子どもの出産・育児で断念したという。

その理由は、「仕事も好きだったけれど、子どもの成長を見守ることを最優先にしたかったから」だという。

■あなたの「得意」は、誰かの「苦手」である

山口はなぜ「起業」という道を選んだのだろうか。話を聞くと、起業は消去法で残された働き方だったようだが、好きでやっていたことが、継続的に収入になっており、気づいたら『起業していた』状態だったとのことである。

「数年間の専業主婦時代を過ごし、子どもの手が離れたとき、いざ復職しようと思っても、30代後半ではなかなか職もなく、かといって近所でパートをする気にもなれずに、起業する形になりました。」(山口)

「私の場合は、インターネットに触れることが好きで、人に何かを教えることが苦ではなかったことから、ネットスキルを教える塾を始めましたが、ここ数年でまわりにも、好きなことで起業する女性がどんどん増えて来ました。」(同)

子どもの手が離れたら、もう一度会社に戻る、という選択肢もあるだろう。しかし、「自分が好きなことで」「家にいながら」「やりがいや収入を得られる」起業という選択肢があることも参考になるケースといえよう。

「自分の得意なこと、好きなことを仕事にするという『起業』という働き方は、主婦の生活を大きく変えます。収入ややりがいが手に入る以外に、自分の世界が広がり、社会とつながっている充実感を得ることができますし、自分の成長にもつながります。」(山口)

起業を思っている時にこそ、自分に問いかけて自問自答しよう。また、自らの体験や知識が、誰かの役に立つこともあるので熟考が必要でもある。あなたが「得意なこと」は、誰かの「苦手なこと」でもあるわけだ。

「そのちょっとした差が、インターネットの発達した現代では、『お金』に変わるのです。そういえば、片付けることが好きかも。パンを焼くのは得意だわ。お洋服やファッションのことなら自信があるわ。誰でも、人に自慢できることがあると思いますよ。」(山口)

■「お金を稼ぐこと」を第一義にすべきではない

また、主婦にとって大切なことは、「お金を稼ぐこと」が第一義ではない。「家族を笑顔にすること」が第一義で、結果として「お金がついて来る」ことが望ましいようである。子育てや家事の合間に、自分が好きなことを仕事にして収入を得て、家族の笑顔が増えるなら理想的な起業といえるのかも知れない。

「私は、インターネットを扱う今の仕事(ホームページ制作業やネット塾の運営)は、天職だと思っていて、たとえお金がもらえなくてもやりたいほど好きなのです。仕事というよりも、好きな事をしているだけなので、苦労も苦労とは感じません。楽しんでやっている仕事で、多くの方に喜んでもらえて、その『ありがとう』の分だけ収入としていただける、最高の働き方だと思っています。」(山口)

正社員でもない、パートや内職でもない、家族を幸せにし、自分を輝かせる働き方があるのだということを主婦の皆さんにもぜひ知っていただきたい。そのためには、「自分が何にワクワクするのか」という自分自身の棚卸しが必要になることは言うまでもないだろう。

参考著書
忙しい主婦でもできる! スマホで月8万円を得る方法』(学研プラス)

尾藤克之
コラムニスト

PS

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