自民党の加藤紘一先生がお亡くなりになりました。
加藤先生は、大平元総理の最後の愛弟子というご縁もあり、何度も食事に連れて行ってもらいました。
党が違うにも関わらず、可愛がっていただきました。
とても悲しいです。
なぜ、私は今回、民進党の代表選挙に手を挙げたのか。
それは、今の日本にこそ、加藤先生が目指していたような穏健保守の政治が必要だと思ったからです。
私は、この代表選挙で、「リベラル保守」の理念を掲げて戦っています。
それは、多様性や支え合うことを大切にする政治の在り様です。
安倍政権は、大多数の国民が議論不十分と考えているにもかかわらず、安保法制を強行採決で成立させました。
今の自民党は安倍カラー一色で、かつての宏池会のようなリベラルなポジションが死滅してしまいました。
自民党の中で、だれも異論を唱える人がいません。
こんな自民党の現状を、加藤先生がどう見ておられるのでしょうか。
加藤先生は、
政治家はナショナリズムをあおり、それを政権維持のために利用することがあってはならない、
本当の愛国心は、地域社会の再生や教育の再構築で生まれる、
共同体に対する愛着こそ国を愛することの原点だ、
と言っておられました。
こんな気持ちを引き継ぎたいと思います。
堂々と議論していきたいと思います。
編集部より:この記事は、衆議院議員・玉木雄一郎氏の公式ブログ 2016年9月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はたまき雄一郎ブログをご覧ください。