「ヨーグルトを飲めば健康になる」は本当か?

内藤 忍

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健康にはどちらかというと気をつかっている方ですが、食に関してはヨーグルトドリンク(写真)を飲むようにしている程度で、あまり気をつかっていません。というか、何を食べるべきで何を食べてはいけないかが、正直わからないのです。

日本ではノーカーボンダイエット(炭水化物を食べない食事法)が流行り、空前の肉ブームですが、果たして炭水化物を食べないで牛肉ステーキを食べれば健康に痩せることができるのでしょうか。

食に関するサイトや書籍はたくさんありますが、中にはかなりいい加減なものもあります。その中で医師でハーバード大学で医療政策学、医療経済学を研究する津川友介氏のブログに掲載されている「科学的根拠に基づく食事」は、統計的に意味のあるエビデンス(証拠)に基づいた結論を導き出していて信頼性が高いと思います。

それによると

複数の質の高い研究で健康に良い(=脳梗塞、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と言うことが科学的に証明されているの は、(1)オリーブオイル、(2)ナッツ類、(3)魚、(4)野菜と果物(フルーツジュースではダメ)、(5)食物繊維を多く含む雑穀類の5つです。逆 に、赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は問題ない。特にハムやソーセージなどの加工肉は体に悪い。)と炭水化物・糖質の2つは体に悪いので控えた方が良いこ とが分かっています。ここで言う炭水化物とは、白米、パスタ、白いパン(全粒粉を使ったパンは問題ありません)のことを指します。(ブログより引用)

このような学術的な研究結果からわかることは、上記以外の食べ物に関しては、体に良いか悪いかは「学術的にまだ結論が出ていない」ということです。 コーヒーを飲んだ方が良いとか、バナナを食べた方が良いとか、魚の焦げたところは食べてはいけないとか色々な説がありますが、これらはすべて研究中で、ま だ白黒はっきりしていないということです。

ヨーグルトを飲むと健康になるか?も、学術的には明確な結論は出ていないということです。

もう1つ注意しなければいけないのは、「病気にならない食事」「美容に良い食事」「ダイエットに効果のある食事」の3つは、必ずしも一致しないとい うことです。体重は減って体脂肪比率が下がっても病気になったり、肌がボロボロになって生気のない姿になっては意味がありません。優先順位は人によって違 うのかもしれませんが、病気にならないことが最優先で、次に健康的に見えること、その上で肥満にならない食生活を実践したいと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年9月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。