講演中の菊池真由子。
「てりやきバーガーは和風でヘルシー」、これは大きな誤りのようだ。「なぜならば、味のコクを出すために、マヨネーズがたっぷり入っているからです」と答えるのは、管理栄養士、健康運動指導士として活動している、菊池真由子(以下、菊池)氏である。
■あなたはハンバーガーのカロリーを知っているか
—ハンバーガーでカロリーが高そうなものを想像してもらいたい。カツサンドなどの揚げ物がサンドしてあるものを想像しないだろうか。
「たとえば、ケンタッキーの和風チキンサンドは1個474キロカロリーです。ファーストキッチンのミルフィーユかつサンドは389キロカロリーと、油で肉を揚げていることからカロリーが高くなりがちです。てきやきバーガーはどうでしょうか。参考までにマクドナルドのてりやきマックバーガーは、1個519キロカロリーもあります。」(菊池)
—単純なカロリー比で考えるなら、ファーストキッチンのミルフィーユかつサンドよりも30%弱カロリーが多いことになる。てりやきバーガーは人気の高いハンバーガーだが、高カロリーであることを認識しなければいけないようだ。
「高脂肪食品であるマヨネーズをたっぷり使っていることから、カロリーは高めになってしまうのです。私がハンバーガーを選ぶときの基準は、マヨネーズで味付けされていないものになります。チーズバーガーやライスバーガー、他には、店頭で写真を見て、とにかくマヨネーズ入りでないものにしています。」(菊池)
—業界最大手のマクドナルドを参考(メニュー一覧)にすると、以下のとおりである。『てきやきマックバーガー』(519キロカロリー)、『チキンフィレオ』(458キロカロリー)、『チーズバーガー』(310キロカロリー)。プレーンでオーソドックスな『ハンバーガー』にいたっては、260キロカロリーしかない。また、1個でお腹を満たせる『ビッグマック』は530キローカロリーである。『てきやきマックバーガー』と大差が無い。
「てりやき味以外でも、マヨネーズ味のハンバーガーは案外多いと思います。そのため、種類も限定されてしまいますが、カロリーを知れば自然にマヨネーズ味を避けたくなるのではないでしょうか。」(菊池)
■「食欲の秋」だからこそ食べ方に工夫を
そして、食べ方にも注意しなければいけない。菊池は、間食ゼロの日をつくるなどメリハリをつけることの必要性を示唆している。「食べても太らない」を実現するためには、食べ方に秘訣があるようだ。また、食事毎にカロリー摂取量を計算するなど、自分への意識付けが必要になることは言うまでもないだろう。
また、「いちご、キウイ、りんご」などを上手に食べることで効果を促進することが可能とのことだ。「フルーツのなかでも、この3つが断然おすすめ。体を『やせ体質』にしてくれる強み味方です」(菊池)。皆さまも、素敵なハンバーガーライフをお送りください。
参考書籍
『食べても食べても太らない法』 (三笠書房)
尾藤克之
コラムニスト
PS
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