稟議書とハンコ
稟議書という言葉は、学生時代は一切お目にかからないが、社会人になるといやでも付き合うものです。稟議を辞書で調べると、「(所定の重要事項について)主管者が案を作って関係者にまわし、文書で決裁・承認を得ること。」とあります。
私は、初めて書いた稟議書をよく覚えています。店舗に置く黒ひげやジェンガなどのおもちゃを買うための、2万円くらいの内容でした。当時の上司に10回くらいつき返されました。費用対効果を出せ、売上アップのロジックがおかしい、相見積もりをとれ、などなど様々なことを言われました。
いま考えると、上司は会社のお金を使うことを軽く考えなということを、伝えたかったのだと思います。よく言われることですが、自分のお金でも買うかどうかを基準に考えろ、ということです。FC岐阜の時も、いかにお金を使わずスタジアムを盛り上げるかを考えていました。ケチですいません(笑)
そんな私も年をとり、起案する側から決裁する立場にポジションを移します。自分も、社長という最終決裁者を経験してみて思うのは、ハンコは3つで十分ということです。
起案者→確認者(最後の砦)→決裁者
です。
間にいくらハンコがあっても、当事者意識を持って見れてはいないと思います。自分の後ろに誰かいると思ったら、甘えるのが人間です。同様に考えれば、組織も3階層あれば十分です。経営はスピードが命です。決裁者に判断材料を、いかに速く正確に伝えられる組織であるかが、生き延びる会社のポイントかもしれません。
恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年10月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。