オリンピックはやはり特定の人たちにとっては金の卵のような存在なのかしら、と思うようなことが起きている。
オリンピックの競技種目に選ばれるかどうかで結構な騒ぎがあったが、今度は競技会場の選定や変更について物を言う団体が増えてきている。
大抵のスポーツ団体には自民党の有力な議員が付いているようで、結構姦しい。
ここに来て小池知事の競技会場見直し方針について血相を変えて抗議してくる団体が増えたようだ。
当たり前のことを言っているだけの小池知事を如何にもスポーツ団体に無理解で無慈悲な知事のような物言いをして非難しているような印象を持ったのは私一人ではないはずだ。
都知事不在、都政の最高責任者不在の間にどうやら重大な決定がなされ、あっという間に2020年東京オリンピック・パラリンピック開催関係の事業費が膨らんでしまったようである。
あれれ、猪瀬さんが言っていたことと違っているよ。
猪瀬さんの都知事退任がどうやら今日の事態を招いているようである。
猪瀬さんが徳洲会からの金銭受領問題で右往左往している間に、一挙に流れが出来てしまったようである。
一旦出来上がった流れを変えるのは変えるのは、誰にしても難しい。
多分、舛添氏は一旦出来上がった流れを変えるためにそれなりの努力なり抵抗をしたのだと思うが、世論を動かすほどの力はなかったのだろう。
小池さんの正念場は、まさにこれからだと思う。
各種スポーツ団体の代表が小池さんの見直し方針に面と向かって異議を述べるようになってしまったのでは、さすがの小池さんも孤立無援になったような印象になる。
弱味を見せたらその弱みに付け込むのが常道だから、小池さんはこれから一瞬も気を抜けないはずである。
多分、希望の塾立ち上げぐらいでは、足りない。
そろそろ本丸に斬り込まなくてはならない。
週明けの今月31日くらいに何かが始まってもおかしくない。
そろそろ猪瀬さんの出番が来るのではないかしら。
猪瀬さんも小池知事誕生の立役者の一人だろうと思っている。
若狭さんの次は、7人の侍。
7人の侍の次は、音喜多さん。
音喜多さんの次は、猪瀬さん。
猪瀬さんが登場して初めて本当の小池劇場になる、というのが私の見立てなのだが、さてどうなるか。
まあ、私がシナリオを書いているわけではないので、私が何を言っても影響はないだろうが、猪瀬さんが表に出ないことには本丸への斬り込みが中途半端になる虞がある、くらいのことは言っておいてもいいだろう。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年10月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。