1月解散がなければ、小池さんと維新は願ったり叶ったり

早川 忠孝

来年1月の通常国会冒頭解散がどうやらなくなりそうだ、と聞いて内心ホッとしている。
1月の解散総選挙がなければ、衆議院の解散は当分ない、と考えていい。
少なくても1年の時間的猶予が出来る。

小池さんにとっても維新にとっても願ったり叶ったり、というところだろう。

小池政治塾が最終的に何を目指すか今の段階では何とも言えないが、小池政治塾第1期生が卒業する来年3月末頃には次の展望が見えてきているはずだ。

2900人の中から、誰が見てもこの人は凄い、と思うような若者が50人や100人現れてもおかしくない。
厳選された50人や100人の若者を目の前にすれば、小池さんの心の中に、この人たちと一緒に日本の新しい政治を作っていきたい、と願う強い気持ちが湧いてきても不思議ではない。

開講式はホールを使用しての一方的な講演だったようだが、小池政治塾の本番はこれからである。
受講生は、これからは受講ごとにそれぞれにレポートを作成して提出することになっているようだ。

レポート提出の後は、大勢の聴衆を前にしての発表ということになるだろう。
当然、受講生の間でのディベートなども頻繁に行われるはずだ。

受講生は高い受講料を払って、自ら篩にかけられるために小池政治塾に参加しているようなものだが、6回篩(ふるい)にかけられてなお最後まで残っているのであれば、それはそれで大したものである。
私は6回篩にかけられて最後まで残った50人ないし100人の人と直接お話をしたいと思っている。

勿論篩にかけられて途中で脱落した人の中にも立派な方がおられる可能性は高いのだが、2900を超える方お一人お一人と直接お話をすることは物理的に難しい。
どうしてもどこかで人数を絞らざるを得ないだろうと思っている。

まあ、実際にそういうチャンスが私に与えられるかどうかは分からないが、そういうことが出来ればありがたい。

何にしても、来年の3月から4月にかけてが楽しみである。
いい人が集まれば、そこで大きな渦が巻き起こるはずだ。

小池さんは、多分それを待っているのだと思う。
少なくとも、私はそれを待っている。

それまでは、そっとしておいて欲しい。

来年1月の通常国会冒頭の衆議院解散がありませんように。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。