小池新党の発足と若狭さんの出処進退を考える

早川 忠孝

私を小池信者の一人と見做しておられる読者の方がおられるが、私は誰かの信者になるほど初心(うぶ)でも世間知らずでもないから、とんでもない間違いだ、ということは予め申し上げておく。

信者と言われるような人は私のような書きぶりはしない。

私のブログの字面だけ追っていると、如何にも私が手放しで小池さんを礼賛しているように思えてしまうのかも知れないが、私の記事を読んでいる小池さんは多分苦笑いしているはずだ。

決して嘘を書いているわけではないが、ご本人からするとカチンとくるような一文もチャンと書いてある。

マスコミを自由自在に操ることが出来る小池さん、などと書けば、事実はそのとおりであっても、ご本人は半分冷やかしか批判されているのかしら、と受け止めてもおかしくない。

信者の方はこういうことは書かないものである。

私が小池さんを応援するために若狭さんの選対に入り、その結果として7人の侍と出会ったことは既に書いておいたとおりで、私が小池さん、若狭さん、7人の侍の側に立っていることは皆さんご承知のはずだ。
信者ではなく応援団の一人だ、というのが多分正解だろう。

官邸や自民党の党本部では、私が若狭選対に入って裏の仕切り役の一人になっているという話になっていたようである。
ちょっと買い被りが過ぎるなと思うが、まあ、当たらずとも遠からず、というところか。

事務総長と呼ぶ人もいれば本部長代行と呼ぶ人もいるし、更には顧問、相談役と見る人もいる。

実態は、単なる応援団である。
何の権限もなく、何の義務もない。

頼られればそれなりに力を発揮するが、頼られなければ何もしない。
ただ暖かく見守るだけである。

若狭さんは、今日テレビで、小池新党が出来ても自分は小池新党には入らないと言明されたようだ。

それで結構、というのが私の感想である。
若狭さんが東京都の副知事になるということなら、小池さんの応援のために何でもされたらいいと思うが、今の段階で、出来るかどうかも分からない小池新党に加わるつもりだなどと一言も言う必要はない。

若狭さんと小池さんは、それぞれにご自分の道を歩かれることだ。
若狭さんは小池さんに引き摺られて自民党を離れる必要はさらさらなく、小池さんは若狭さんに引き摺られて小池新党の設立を逡巡される必要はない。

当面小池さんは、7人の侍を大事にされることである。
新党の設立が必要だと判断されれば、誰に気兼ねもしないで新党の設立に邁進されればいい。
私に出来ることがあれば、応援することは吝かではない。

もっとも、頼まれなければ何もしないことは、これまでと同じである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。