下がりそうで下がらないのが安倍総理と自民党と小池さんの支持率

早川 忠孝

オリンピック・パラリンピックのセレモニーで挨拶する小池知事(都庁サイトより:編集部)

もっと下がれ、もっと下がれ、と呪文を唱えるように安倍総理や自民党、さらには小池さんの支持率が下がることを期待している方がおられると思うが、少なくとも安倍総理や自民党の支持率はそう簡単には下がらない。

安倍内閣の閣僚の一人くらいはいずれ自発的に閣僚を辞任することはあるかも知れないと思っているが、少なくとも今ではない。

私自身はもう少し待った方がいいとは思っているが、この臨時国会でTPPが承認され、TPP関連法案の成立もするはずだ。

憲法改正や原発問題になるとさすがに世論も大きく割れて、うっかりすると鹿児島県知事選挙や新潟県知事選挙のようなことが起きる可能性があるが、無理をしなければ、自民党は簡単に国民から見放されたり、怒られたりすることはない。

衆議院での委員会採決について強行採決だ、などという批判が出ているが、自分たちが勝手に退席した後で行われた採決を強行採決などと非難するのはどう見てもおかしい。

強行採決だと主張する人たちが、なんだかなー、と有権者から思われて、れで終わるような話である。
民進党の方々は、自分たちが一点も得点を上げていないということを自覚されるのがいい。

何の実績も業績もない無名の新人にとって、今の民進党の看板は殆どブランド価値がない、と言っていいだろう。

さすがに、かつての民主党時代のマイナスイメージは大分薄まってきてはいるだろうが、だからと言ってプラスのイメージが生まれている、ということはない。

今は、何をやっても民進党のポイントにはなりそうもない。
幹事長の野田さんは地方行脚を始められたようだが、果たしてどれだけ手応えが返ってくるだろうか。

中には立派な人もいるだろうに、気の毒だなあ、と言わざるを得ない。

さて、ハネムーンを過ぎて、小池さんの人気がピークを過ぎる時期に差し掛かっているが、しかし、小池さんの人気もそう簡単には下がらない。

少々期待外れのことがあっても、ご本人の責任が問われるような問題ではないから、さすがの小池さんでもこれが精一杯だったのかしら、小池さんが気の毒だ、ということになるだけの話である。

何らかのスキャンダルでも出れば別だが、清廉潔白、一本気で、筋を通す若狭さんや7人の侍が付いている限りそういう虞もない。

まあ、皆さんも内心そう感じておられるはずだ。
ちょっとスピード感に欠けているように見えるところもあるだろうが、動き出したら早いはずである。
ノープロブレム、と申し上げておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。